サンホセはコスタリカの首都。標高約1,170mの高原都市で、リベラル・進歩的なイメージで「中米の例外」と紹介されてきました。ただ、在コスタリカ日本国大使館「安全の手引き」(令和7年度版)はそのイメージを否定しています。
コスタリカでは日常的に強盗事件が発生している状態ですので、コスタリカで生活する上で、住居の選定は非常に重要です。
「日常的に強盗事件」と書かれている首都に、観光客は何の準備もせず歩行者天国を歩いてしまう――というのが現状の落差です。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
エリア別の治安
サンホセは「中心部のセントロ」と「西郊外の高級住宅区」で治安が大きく違います。外務省「安全対策基礎データ」と大使館「安全の手引き」を地区別に整理します。
スリ・ひったくり多発エリア(セントロ中心部)
外務省の名指し地区。
- 歩行者天国(Avenida Central): 観光客の動線。スリ・ひったくり・路上強盗の最頻発エリア
- 中央郵便局前: スリの常習エリア、混雑時に注意
- 文化広場(Plaza de la Cultura)周辺: 観光客集中スポット、子供を使った集団スリも報告
- 中央市場(Mercado Central): 観光ガイド推奨スポット、雑踏スリ多発
- コカコーラ地区(Coca-Cola): 旧バスターミナル一帯。昼でも単独歩行は推奨されないほどの治安。長距離バス利用者の置き引き多発
路上強盗・銃器使用が起こり得る地区
市内中心部以外の場所では、けん銃や刃物を使用した強盗をはじめ、信号や渋滞などで停車中の車の窓ガラスを割り、車内の荷物を奪う手口や、鋭利な刃物でタイヤをパンクさせ、タイヤ交換を手伝う振りをして物を盗む「タイヤパンク盗」による被害が発生しています。
「中心部以外」がそのまま「銃器強盗の発生区」というのが要点。レンタカーで郊外に出るときは信号待ち・渋滞でドアロック・窓閉め・荷物は床下が必須です。
邦人居住区でも空き巣・住居強盗
エスカス区(Escazú)、サンタアナ区(Santa Ana)、ロホロモセル(Rohrmoser)、モラビア(Moravia)など西郊外の高級住宅街は日本人が比較的多く住むエリア。とはいえ大使館の警告は厳しい。
日本人宅での強盗や空き巣(外務省 安全対策基礎データ 日本人の被害例)
家が留守だとわかると、たとえ短時間であっても侵入の被害に遭う可能性があるため、外出の際には室内の電気を点けたままにしたり、テレビやラジオを点けたままにしたりするなど、外出を悟られないよう留意する。
「テレビをつけっぱなしで外出する」が大使館推奨というのは、それだけ空き巣リスクが高いという意味です。
麻薬抗争で殺人急増のエリア
サンホセ市やリモン市、プンタレナス市では、麻薬組織間同士の抗争や報復による殺人事件が過去になく急増しています。
サンホセ市内の繁華街・バー・ナイトクラブで麻薬組織の抗争に巻き込まれる、という形でも報告があります。深夜帯の単身行動は要注意。
立ち入りを避けたい貧困エリア
安全の手引きが警告。
サンホセ市内では、繁華街のすぐそばには空き地があり、空きビル・駐車場に連れ込まれ暴行を受ける可能性があるため、十分注意が必要です。
セントロ南側の貧困エリア、デサンパラドス(Desamparados)、レオン13世(León XIII)は観光ガイドにも載らない地区。間違って踏み込まないよう、配車アプリで目的地から目的地へ直線移動するのが基本です。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
主な犯罪手口 --- トラブル別ページへ
サンホセで日本人が遭いやすいトラブルは、観光客向けスリからレンタカー狙いのタイヤパンク盗、麻薬絡みの薬物トラブル、自然リスクまで幅広い。手口別の詳細はトラブル別ページに分けています。
- サンホセのスリ・置き引き・ひったくり --- 歩行者天国・中央市場・コカコーラ地区、長距離バスターミナル置き引き、ビーチでの置き引き
- サンホセのタクシー・交通トラブル --- 違法タクシー(ピラタ)、空港の客引き、配車アプリ前提、運転マナー
- サンホセの詐欺・タイヤパンク盗・ぼったくり --- タイヤパンク盗、無許可両替所、偽札、信号待ち窓割り
- サンホセの感染症・蛇咬・自然リスク --- デング熱・チクングニア、毒蛇、火山ガス、落雷、黄熱予防接種
- サンホセの薬物トラブル --- 麻薬中継地点、運び屋勧誘、現行犯逮捕
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
緊急連絡先
| 機関 | 電話番号 |
|---|---|
| 緊急事態(警察・救急車・消防・交通事故すべて) | 911 |
| 盗難等(司法警察 OIJ) | 800-8000-645 |
| 在コスタリカ日本国大使館(代表) | (+506) 2232-1255 |
緊急時は911が警察・救急車・消防・交通事故すべて共通の窓口です。盗難証明書(Constancia policial)は司法警察(OIJ)で発行されます。旅券再発給と保険請求の両方で必須なので、被害に遭ったら必ず取得してください。
在コスタリカ日本国大使館
- 住所: Torre La Sabana, Piso 10, Sabana Norte, San José
- 管轄: コスタリカ全土(単独公館)
- 大使公邸(緊急避難先): Barrio Rohrmoser, Sabana Oeste, de la primera entrada, 300mts Oeste, San José
主要病院(24時間救急)
サンホセ首都圏の私立病院は中南米トップクラスの水準と評価されています。
| 病院 | 特徴 |
|---|---|
| CIMA San José | 米国式医療水準、医療観光客多数、Escazú |
| Hospital Clínica Bíblica | 24時間救急、英語対応、San José中心部 |
| Hospital La Católica | 24時間救急、Guadalupe |
公的病院(CCSS)は外国人有料・混雑・待機時間が長いため、観光客は私立病院利用が前提。保険未加入の場合、入院前にクレジットカードや小切手の提示を求められるので、海外旅行保険の加入は必須です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
緊急時のスペイン語(大使館「安全の手引き」より)
| 日本語 | スペイン語 |
|---|---|
| 助けて | Ayuda(アジュダ) |
| 危ない | Cuidado(クイダード) |
| 泥棒 | Ladrón(ラドロン) |
| 警察を呼んでください | ¿Puede llamar a la policía?(プエデ ジャマール ア ラ ポリシア) |
| 私は~を盗まれました | Me robaron ~(メ ロバロン) |
| 日本大使館 | Embajada del Japón(エンバハーダ デル ハポン) |
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
観光・滞在の基本姿勢
- 配車アプリ前提: 流しタクシー(白タク・ピラタ)は使わない。Uber・DiDiを基本に
- 歩行者天国・コカコーラ地区は警戒最大: スリの定番、撮影中・地図を見ている瞬間に抜かれる
- エスカス区でも油断しない: 邦人居住区でも空き巣・住居強盗発生
- ATMで多額の現金を引き出さない: 引き出した直後を狙う強盗あり、銀行ATM+すぐに配車アプリで移動
- 夜間の単独徒歩は厳禁: 日没後は近距離でも配車アプリ
- レンタカーは信号待ちでドアロック・窓閉め・荷物床下: タイヤパンク盗対策
サンホセは「中米でいちばん治安が良い首都」のイメージで気を抜くと、ペルー・ブラジル・メキシコと同じ手口に同じレベルでやられる都市です。同じ前提で動くのが正解。同じく親切詐欺型のスリが多発するペルー・リマ、チリ・サンティアゴ、メキシコシティも併読を推奨します。
この都市のトラブル別ガイド
読者の体験談を投稿する
あなたが現地で体験したこと・気をつけていることを共有してください。承認後に表示されます。