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グアテマラシティの強盗 バイク銃撃とATM邦人殺害【2026】

グアテマラシティの睡眠薬強盗の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

グアテマラシティで日本人が遭うリスクの中心はバイク2人組の銃強盗睡眠薬強盗の2つです。在グアテマラ日本国大使館は前者を「現在最も多い犯罪」と明記し、後者は「死に至る場合もある」と書いています。さらにATM尾行で邦人が殺害された事例まである。命に関わるカテゴリーなので、対策を出発前に頭に入れてください。

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バイク2人組強盗 --- 「現在最も多い犯罪」

大使館手引きの核心。

二人乗りのバイクが近づき、後ろに乗っている犯人が銃で運転手を脅し、強盗する手口が頻発しています。不審な二人乗りのバイクには注意が必要です。(現在最も多い犯罪がこの手口です。)

外務省の基礎データも同じ。

特にバイクに乗った2人組が、歩行者や渋滞中の車両に接近し、銃を使用して強盗をするという手口が今もなお多く発生しています。また、スマートフォンを使用しながら移動、待ち合わせをしている際に強盗被害にあう事件も発生しています。

2024年の邦人事例。

2024年、グアテマラ県グアテマラ市内において、車通りの多い道路沿いの歩道を歩いていたところ、バイクに乗った2人組に突然銃を突きつけられたため、当該邦人はスマートフォンを差し出し、その後両手を挙げて無抵抗な姿勢を示したところ、犯人たちはそれ以上何もせずに逃走する事件が発生しています。

スマホを差し出し、両手を挙げて無抵抗。これが命を守った正解の対応。

強盗に遭った時の正解 --- 抵抗しない、ダミー財布

絶対に抵抗をしないでください。銃器を持った強盗が頻発しており、安易に発砲する場合が多いので、生命を第一に考え、要求には素直に応じ、絶対抵抗しないようにしてください。

具体策3点。

1. ダミー財布の携行

クレジットカードや多額の現金等を入れた財布とは別の財布を準備して、財布ごと渡せるようにしておくと被害を最小限にとどめられます。

2. 渡し方は「指さし」「口頭」

強盗へ財布などを渡す際、自ら衣服のポケットやバックから取り出そうとすると、武器を取り出すと誤解され発砲される恐れがありますので、財布の所在を口頭や指さし等で伝え、犯人に取らせるようにしたほうが良いでしょう。

3. 200ケツァル程度を常時携行

その際に犯人の顔を見てはいけません。また、金目のものを何も所持していない場合、逆上して発砲するケースもありますので、200ケツァル程度(約4,000円)の現金を用意し、常に持ち歩くようにしておいたほうが良いでしょう。

「何も持っていない」と逆上される、というのが現地の現実。手ぶらで外出しない、最低200ケツァルは入れたダミー財布を持つ、を徹底してください。

TESTIMONY · 旅行者A
市内中心部の歩道を歩いていたら、後ろからバイクが急接近してきて銃を突きつけられました。スマホを差し出し、両手を挙げて無抵抗の姿勢を示したら、犯人たちはそれ以上何もせずに逃げていきました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在グアテマラ日本国大使館「安全の手引き」2024年邦人被害事例を基に構成

緊急連絡先の暗記

何者かに自分の携帯電話を奪われた場合でも、他人の携帯電話を借りるなどして助けを求められるように、緊急連絡先の電話番号(例:在グアテマラ日本国大使館2382-7300)を覚えてください。

スマホを取られた前提で、警察110/120と日本大使館(+502-2382-7300)を暗記しておくこと。

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ATM尾行強盗 --- 邦人殺害事例

2012年、グアテマラ県ビジャカナレス市で在留邦人が現金自動払機(ATM)で現金を引き出した後、車で移動を追跡され、停車したところを拳銃で殺害された事件が発生しています。

ATM尾行は命に関わる。対策。

  • 屋外設置のATMは絶対に使わない
  • ホテル内・大型ショッピングモール内・銀行店内のATMだけ使う
  • 一度に多額を引き出さない(少額×複数回がリスク低い)
  • 引き出した直後に長距離移動しない
  • 引き出し後はルートを変える、明るい商業施設に立ち寄って様子を見る
  • 後続車・後続バイクが付いてくる気配があれば、警察署や警備員のいる場所に逃げ込む

邦人女性殺害事件(ペテン県サンタアナ市・2018年)

直接的にグアテマラシティではないが、命に関わる前例として共有。

2018年、当国北部ペテン県において、未明に邦人女性2名が住んでいた戸建て住宅に何者かが押し入り、就寝中の両2名がこぶし大の岩で殴打される事件が発生しました。この事件で1名が亡くなり、もう1名も頭蓋骨を骨折する大けがを負いました。

「住宅内を荒らされた形跡がなく、両名への暴行の跡も無かったことから、捜査関係者らは被害者を殺害することが目的だった可能性が高い」と書かれている。長期滞在で独立家屋に住む場合は警備対策が必須。短期観光客は警備員配置のあるホテルを選ぶのが基本です。

睡眠薬強盗 --- 観光地・バス・タクシー内

これも命に関わる。

旅行者などに親しげに話しかけ、睡眠薬を混入した飲食物を与え、意識を失った隙に金品を強奪する睡眠薬強盗が観光地やバス・タクシー内で発生しています。このような犯罪に使用される薬は強力で、後遺症が残る、あるいは死に至る場合もありますので、十分注意が必要です。

見知らぬ人から勧められた飲食物を不用意に口にしてはいけません。

対策はシンプル。

  • 見知らぬ人の飲食物は受け取らない(缶ジュース・ペットボトルでも開封済みは口にしない)
  • 自分の飲み物を席に置いたまま離席しない
  • バー/レストランで隣に座った観光客「日本人ですか?」系の声かけは警戒
  • 観光バス・長距離バスで隣の席の人物の差し入れは断る

「親切で勧めてくれただけ」と思った瞬間にやられる手口です。

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車両運転中・信号停車中の強盗

車両運転中、道路渋滞で待機していた際に銃を持った強盗に襲撃され、金品を強奪される。

停車時に近づいてくる物売り、物乞い、窓ふきなどは、車内を観察することが目的の強盗の一味の可能性がありますので注意してください。 走行中は全てのドアをロックし、同乗者全員が周囲の状況を確認し、窓は閉めるかわずかな隙間だけ開けるようにして車内を確認できないようにしてください。

タクシー・配車アプリ乗車時も信号停車中はドアロック・窓を閉めるを徹底。後部座席で携帯を見ていると外から狙われます。

携帯電話を屋外で長時間使わない

携帯電話を使用しながら徒歩で移動中に、強盗に襲撃され携帯電話を強奪される。

人前で携帯電話を使用する事も強盗を誘発する要因の一つとなります。

スマホは屋内(カフェ・ホテル・ショッピングモール内)で確認、屋外を歩きながら見ない。地図確認は事前にスクショで済ませておく、配車アプリは屋内で呼んでから外に出る、を徹底してください。

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手口早見表

手口多発場所対策
バイク2人組銃強盗路上・渋滞中の車両抵抗せず無抵抗、ダミー財布を渡す
ATM尾行強盗屋外ATM・引き出し後の路上屋外ATMを使わない、追跡確認
睡眠薬強盗観光地・バス・タクシー内見知らぬ人の飲食物を口にしない
信号停車中強盗渋滞中の交差点ドアロック・窓は閉める
携帯使用中の強奪路上のスマホ使用者屋外でスマホを長時間使わない
物売り・物乞い信号停車中・路上一味の可能性、窓を開けない

やられたらどうする

  1. 抵抗せず生命を最優先 --- 財布の場所を指さしで伝える
  2. 犯人の顔を見ない
  3. 犯人逃走後、安全な場所(ホテル・商業施設)まで移動してから通報
  4. 警察(110)または観光警察PROATUR(120)に通報
  5. クレジットカードを即停止 --- 緊急連絡先を暗記しておく
  6. 大使館(+502-2382-7300)に連絡 --- パスポート紛失なら帰国渡航書を申請
  7. ケガがあればHospital Centro Médico(2279-5000)等の私立病院へ

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出発前にやっておくこと

  • ダミー財布を作る(200ケツァル+使い古しのカード少々)
  • 本物の財布は身体の内側(マネーベルト等)に
  • 緊急連絡先を暗記 --- 警察110、大使館+502-2382-7300
  • クレジットカードの暗証番号と緊急停止番号をスマホ以外にメモ
  • 海外旅行保険に加入 --- 治療救援費用1,000万円以上、できれば無制限。詳しくは中南米の海外旅行保険

よくある質問

グアテマラシティで一番多い犯罪は?

大使館手引きが「現在最も多い犯罪」と明記しているのが二人乗りバイクによる銃強盗です。後部座席の犯人が銃で運転手を脅して金品を強奪する手口で、歩行者・渋滞中の車両・スマホ使用中の歩行者などが標的になります。

強盗に遭ったらどうする?

大使館の指示は「絶対に抵抗をしないでください。銃器を持った強盗が頻発しており、安易に発砲する場合が多いので、生命を第一に考え、要求には素直に応じ、絶対抵抗しないように」です。財布の所在を口頭や指さしで伝え、犯人に取らせるほうが安全。犯人の顔を見てはいけません。

ダミー財布って何?

大使館が推奨する対策で、クレジットカードや多額の現金等を入れた本物の財布とは別に、200ケツァル(約4,000円)程度を入れた財布を持ち歩くこと。強盗に遭った時に財布ごと渡せて被害を最小限にできます。何も持っていないと逆上して発砲するケースもあるため、ダミーでも現金は必要です。

睡眠薬強盗ってどう発生する?

大使館は「親しげに話しかけ、睡眠薬を混入した飲食物を与え、意識を失った隙に金品を強奪する」事例を観光地・バス・タクシー内で報告しています。強力な薬で「後遺症が残る、あるいは死に至る場合もある」と書かれており、見知らぬ人の飲食物は何があっても口にしないことです。

ATMでの強盗対策は?

2012年に首都郊外で在留邦人がATMで現金を引き出した後、車で追跡されて拳銃で殺害された事件があります。屋外ATMは絶対使わず、ホテルや大型モール内のATMを使う、引き出し後すぐに長距離移動しない、追跡される気配があれば警察署や警備員のいる場所に逃げ込むのが対策です。

出典

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