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パナマシティの治安 カスコビエホ襲撃と新市街銃強盗【2026】

パナマシティの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

パナマシティはパナマの首都・人口約88万人(首都圏含めると約180万人)の大都市。パナマ運河の太平洋側入口に位置し、世界的な金融センター・物流ハブで、ニューヨーク的な高層ビル群(新市街)と、世界遺産の旧市街カスコビエホが共存します。

ところが、在パナマ日本国大使館「安全の手引き」(令和7年11月改訂)の警告は厳しい。

パナマ市首都圏の犯罪件数については、一部スラム化した旧市街だけでなく、在留邦人集住地区であるサン・フランシスコ地区やベジャビスタ地区といった新市街でも多くなっています。

「新市街なら安全」が通用しない街、というのが2025年版の現実です。

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エリア別の治安

パナマシティは「特別注意エリア」「新市街(在留邦人集住地区)」「世界遺産カスコビエホ」「郊外」の4ゾーンで治安が大きく違います。

特別注意エリア --- 昼夜問わず単独行動禁止

外務省「安全対策基礎データ」と大使館「安全の手引き」が名指し。

  • エル・チョリージョ(El Chorrillo): 旧市街南西の旧スラム街、少年集団強盗・銃撃多発
  • サンタ・アナ(Santa Ana): カスコビエホ西側、地下鉄5 de mayo駅周辺、すり多発
  • カリドニア(Calidonia): 中心部北、刃物使用の路上強盗・少年集団強盗の被害例多数
  • クルンドゥ(Curundú): 北部、麻薬抗争・銃撃
  • サン・ミゲリート市: パナマ市北東に隣接、市全域が警戒対象
  • コロン県全域: 大西洋側、コロン市は治安最悪レベル

これらの地域では、殺人事件等の凶悪事件が頻発していますので、昼夜を問わず単独行動を避けてください。

「昼夜を問わず」が公式表現。観光客は基本的に立ち入らない。地下鉄5 de mayo駅は世界遺産カスコビエホの最寄りですが、駅周辺はサンタアナ地区(特別注意エリア)の中なので、駅から目的地まで徒歩で歩くのは危険です。配車アプリで建物の前まで送ってもらうのが安全側。

新市街 --- 在留邦人集住地区でも油断禁物

パナマシティの新市街は世界クラスの金融街で、見た目は完全に近代都市です。

  • サン・フランシスコ(San Francisco): 日本人集住地域、領事館・日系企業多数
  • ベジャ・ビスタ(Bella Vista): 高級住宅・繁華街、ウルグアイ通り・アルゼンチン通り
  • マルベージャ(Marbella): 日本人学校付近
  • オバリオ(Obarrio): 商業中心地、銀行・ホテル集中

新市街でも夜間の徒歩・スマホを見ながらの帰宅は厳禁。安全の手引きの被害例。

パナマ市サン・フランシスコ地区(日本人集住地域)の大通りを夜間に一人で歩行中、前方から来た2人組に呼び止められ、鞄を奪い取られそうになり抵抗したところ、殴打された。 夜間にパナマ市マルベージャ地区(日本人学校付近)を徒歩で携帯電話を見ながら帰宅中、けん銃を持った男と刃物を持った男に挟まれ、携帯電話を強奪された。

日本人学校付近で銃強盗は、新市街でも油断できないことの象徴。夜間は近距離でも配車アプリ、スマホを見ながら歩かない、が基本です。

繁華街ウルグアイ通り・アルゼンチン通り

ベジャ・ビスタ地区の繁華街。レストラン・バー・ナイトクラブが集中するエリアですが、

新市街にあるウルグアイ通り、アルゼンチン通り(繁華街)周辺は、深夜に素行不良者が立ち回り、けん銃発砲事案等が発生する場所であるため、夜間外出時の単独行動は避けるなど、特に注意が必要です。

夜遊びをするなら配車アプリでドア前→ドア前、酒に酔って一人で歩いて帰る、は避けてください。

世界遺産カスコビエホ(旧市街)

世界遺産に登録されている旧市街。観光客が必ず訪れるエリアですが、被害例があります。

観光スポットのカスコビエホに徒歩で行く最中、背後から3人組に襲われ、抵抗したことで引きずられ、所持品を強奪された。

カスコビエホ自体は観光警察が常駐し、内部は比較的安全。問題は「中に入るまで」と「出てから」の境界部分。エル・チョリージョ・サンタアナ・カリドニアといった特別注意エリアと隣接しているため、徒歩で入退場しない、配車アプリでカスコビエホ内のホテル・レストランの前まで直接乗りつけるのが鉄則です。

トクメン地区 --- 国際空港のあるエリア

トクメン国際空港(PTY)周辺もリスクあり。

パナマ市トクメン地区を1人で歩行中、人通りの少ない公園で4人組に取り囲まれ、顔面を殴打された後、鞄を強奪された。(鼻を骨折し全治3週間の怪我)

空港から市内への移動は配車アプリ・正規タクシー(公式タクシーカウンター経由)で。空港の客引きには絶対に応じないこと。

コロン市 --- 大西洋側、警戒最大

コロン県(パナマ運河の大西洋側)は外務省が「全域注意」とする地区。

夜間にコロン市中心街のレストラン前で、テイクアウトの注文のため待機中、少年4人に取り囲まれ、けん銃を突きつけられ、顔面を殴打されたうえ、貴重品を強奪された。 夜間にコロン市を1人で歩行中、少年6人組に取り囲まれた後、羽交い締めにされ臀部を刃物で刺されたうえ、財布を強奪された。

少年集団強盗で刃物による刺傷まで報告されている街。クルーズ船の停泊地としてコロン2000などのショッピングモールに観光客が降りることがありますが、ガイド付きツアー以外でコロン市内を歩くのは避けるべきです。

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主な犯罪手口 --- トラブル別ページへ

パナマシティで日本人が遭いやすいトラブルは、少年集団強盗から流しタクシー拉致、ATM強盗、麻薬運び屋勧誘まで幅広い。手口別にトラブル別ページにまとめています。

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緊急連絡先

機関電話番号
緊急事態(警察・救急車・消防共通)911
在パナマ日本国大使館(代表)(+507) 263-6155
在パナマ日本国大使館 FAX(+507) 263-6019

緊急時は911が共通窓口。盗難証明書(denuncia)は司法捜査局(DIJ)または最寄りの警察署で発行されます。旅券再発給と保険請求の両方で必須なので、被害に遭ったら必ず取得してください。

主要病院(24時間救急)

パナマシティの私立病院は中南米上位水準ですが、米国式の高額診療です。

病院特徴
Hospital Punta Pacíficaジョンズ・ホプキンス系列、最先端設備、英語対応、Punta Pacífica
Hospital Nacional大手私立病院、24時間救急、Bella Vista
Hospital Paitilla老舗私立病院、24時間救急、Punta Paitilla
Centro Médico Paitilla私立、専門医療多数、Punta Paitilla

保険なしの自費診療は数百万円単位になるケースがあるので、海外旅行保険の加入は必須です。

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緊急時のスペイン語(大使館「安全の手引き」より)

日本語スペイン語
泥棒Ladrón(ラドロン)
助けてSocorro(ソコーロ)
警察Policía(ポリシア)
パトカーPatrulla(パトルージャ)
病院Hospital(オスピタル)
救急車Ambulancia(アンブランシア)
日本大使館Embajada del Japón(エンバハーダ デル ハポン)

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観光・滞在の基本姿勢

  • 配車アプリ(Uber)前提: 流しタクシーは強盗・拉致リスク、絶対NG
  • 特別注意エリアには立ち入らない: エル・チョリージョ・サンタアナ・カリドニア・クルンドゥ
  • 新市街でも夜間徒歩は避ける: サン・フランシスコ・マルベージャでも銃強盗
  • カスコビエホは内部のみ徒歩、入退場は配車アプリ
  • ATMは銀行内・モール内、引き出し直後は配車アプリで即移動
  • スマホを見ながら歩かない、歩きスマホは標的化
  • 強盗に遭ったら抵抗しない、銃器使用率8割の前提で動く
  • コロン市は単独行動禁止、ツアー以外で立ち入らない

パナマシティは「中米でいちばん近代的な首都」のイメージで気を抜くと、ペルー・ブラジル・メキシコと同じ手口・同じレベルでやられる都市です。同じ前提で動くのが正解。同じく少年集団強盗・銃器強盗が多いペルー・リマブラジル・サンパウロメキシコシティも併読を推奨します。

この都市のトラブル別ガイド

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