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カラカスのスリ ドル狙い武装強盗と信号待ち車両襲撃【2026】

カラカスのスリ・置き引きの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

カラカスの暴力犯罪統計は2024年の暴力死亡が6,884人(10万人あたり26.2人)。日本の殺人率の約130倍にあたります。経済のドル化進行で外貨を持ち歩く外国人が標的になりやすく、海外脱出した犯罪者の帰国も指摘されています。バンダ支配地区周辺では銃撃戦の流れ弾被害も発生中。観光ではなく業務渡航・在留邦人として滞在する場合も、武装強盗・カージャック・ATM周辺強盗のリスクは日常的に意識する必要があります。

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暴力統計と犯罪者帰国

外務省「安全対策基礎データ」より。

現地NGOベネズエラ暴力監視団によれば、2024年に発生した暴力行為に起因する死者数は、6,884人(10万人あたり26.2人)であり、前年の6,973人(10万人あたり26.8人)から若干減少しているものの依然として中南米でも高い水準となっています。

そして外貨化と犯罪者帰国の指摘。

経済の崩壊等による国外への人口流出等により、犯罪が減少したと分析されていますが、ベネズエラ経済のドル化が進み、市場にドル現金が流通し始めたことから、海外に脱出していた犯罪者が国内に戻ってきていると言われています。

つまり「治安が改善した」のではなく、犯罪のターゲット(ドル現金を持つ外国人)が新しく増えている構造。日本人渡航者は典型的なターゲット属性です。

バンダ支配地区周辺の流れ弾被害

バンダの支配地域のあるカラカス首都区(リベルタドール市)西部のラ・ベガ地区、コタ905地区、セメンテリオ地区、エル・バジェ地区や、東部のペタレ地区等には、不用意に近づかないでください。

バンダが支配する地域では、歩哨所を設けて警察官や軍人が立ち入らないようにしており、しばしば銃撃戦が起こり、流れ弾で死傷者がでています。2021年7月、カラカス首都区(リベルタドール市)の南西部において、3日間に及ぶ治安当局とバンダとの間で銃撃戦が発生し、多数の死傷者が出ました。

3日間の銃撃戦で多数の死傷者」は観光地でもなんでもない、カラカス市内中心部の話です。バンダ支配地区そのものに入らないのは当然として、周辺地区を歩く時も流れ弾リスクを認識しておく必要があります。

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ATM・両替所・銀行周辺の武装強盗

C2-handbook(2025年版)には、カラカス市内のATM周辺・両替所・ホテル前送迎時の武装強盗事例が多数記載されています。具体的なリスクポイント:

  • ATM操作直後: 引き出した直後を狙われる、見張り役の存在
  • 両替所出口: ドル→ボリバル両替後の路上強盗
  • 銀行入店時・退店時: 入店者の所持金を確認した上での尾行
  • ホテル前: チェックイン直後・チェックアウト直前の貴重品集中時

C2-handbook の防犯指針と外務省「安全対策基礎データ」の防犯項目より。

犯罪被害に遭わないためには「自分の身は自分で守る」との心構えを持ち、最新の治安情報収集に努める、危険な場所には近づかない、多額の現金・貴重品は持ち歩かない、見知らぬ人物を安易に信用せずに警戒するなど、常に防犯を意識した行動をとることが重要です。

カージャック --- 信号待ちでの襲撃

C2-handbook はカラカス市内のカージャック典型手口を記載しています。

  • 信号待ちでの襲撃: 武装した複数犯がドアをこじ開ける/窓を割る
  • 追突偽装: わざと追突して停車させ、降車したところを襲う
  • 路駐車両への襲撃: 給油中・駐車中の車両ごと強奪

対策:

  • 走行中・停車中ともドアロック必須
  • 窓は必ず閉める(信号待ちで腕を伸ばして引きずり出される事例あり)
  • 助手席・後部座席にバッグ・ノートPC・スマホを置かない(見えると狙われる)
  • 夜間運転を避ける
  • VIP送迎は防弾仕様車両を選ぶ業務渡航者が多い

通貨・カード決済 --- スキミングと外貨携行リスク

外貨による支払いは、2025年2月現在、米ドルであれば、市内のホテル、商店等でほぼ使用できますが、おつりがない場合があります。…ドル現金による支払いの場合、IVA(付加価値税)に加えてIGTF(大口金融取引税)3%が課税されます。また、外貨は犯罪者から狙われやすいため、人目につく場所で使用する場合は、周囲に気を配るようにしてください。

ベネズエラ国外で発行されたクレジットカード、デビットカード等による支払いも可能ですが、スキミング被害の報告もありますので、支払いの際は面前で処理させるよう心がけてください。また、暗証番号を聞いて店員自らが入力しようとする場合が多々ありますので、暗証番号は他人に教えることなく、自分で入力するようにしましょう。

ドル現金を見える場所で使うこと自体がリスク。決済時は次の3点を徹底。

  1. カードは面前処理(店員にカードを持って奥へ行かせない)
  2. 暗証番号は自分で入力(店員が代わりに入れようとしたら拒否)
  3. ドル札は分散保管、財布から大きく取り出さない

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強盗遭遇時の原則

中南米共通の強盗対応ルールがベネズエラでも当てはまります。抵抗しないを絶対基本に。

  • 冷静になる
  • 絶対に抵抗しない
  • 相手の顔、目を見ない(顔を覚えられたと判断されると射殺リスク)
  • 財布等を取り出そうとしてむやみに上着やズボンのポケットに手を入れない(武器と誤解される)
  • 指示されたら従う、無言で時間を稼がない

主な被害シーン早見表

場所・状況手口対策
バンダ支配地区周辺銃撃戦の流れ弾名指し5地区周辺を避ける
ATM・両替所引出後の路上強盗引出は屋内ATM、人気の多い時間帯
信号待ち車内カージャックドアロック・窓閉・荷物隠し
路駐車両車上狙い・カージャック路上駐車を避ける
ホテル前送迎時貴重品集中時の強盗信頼できる業者の手配のみ
路上ドル決済スリ・引ったくり大金を見せない、分散保管
カード決済スキミング面前処理・暗証番号自分で

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中南米地域の参考: 盗難の保険金事例

ベネズエラ単独の保険会社事例は公表されていません(日本人渡航激減のため)。中南米地域の参考として、損保ジャパン off!の中南米事例では盗難被害で30万円規模の保険金支払事例があります。ベネズエラはより危険度が高く、保険会社も独立事例を公表していない国です。海外旅行保険を契約する際は、渡航中止勧告レベルでの免責条項を必ず確認してください。

出発前にできること

  1. 海外旅行保険のレベル3地域免責条項を確認
  2. ATM引出限度額を低めに設定(被害時の損失最小化)
  3. クレジットカードは1〜2枚を限度額低めで持ち、メインは別保管
  4. ドル現金は100ドル札・20ドル札・5ドル札を分散して持つ
  5. パスポート・カードのコピーをスマホ+紙で二重保管
  6. 立ち入り禁止5地区(ラ・ベガ/コタ905/セメンテリオ/エル・バジェ/ペタレ)を地図でマーク

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被害に遭ったら

  • 在ベネズエラ日本国大使館: (212) 262-3435(警察より先に)
  • 警察・救急: 911
  • クレジットカード即停止
  • 警察で被害届(保険請求に必須、ただし治安部隊の賄賂要求に注意)
  • ATM引出履歴の保存(被害証拠)

よくある質問

カラカスで武装強盗に遭遇したら?

絶対に抵抗せず指示に従う、相手の顔を見ない、ポケットに勝手に手を入れない(武器と誤解されて射殺リスク)。命を最優先で金品は諦める判断が必要です。被害後は警察より先に在ベネズエラ日本国大使館 (212) 262-3435 への連絡が現実的(警察関与例があるため)。

ドル現金を持ち歩くしかない場合は?

ベネズエラはドル化が進んで現金決済が常態化していますが、外貨は犯罪者の標的です。複数箇所に分散保管、見える場所で大量の札を出さない、メイン資金はホテル金庫、1日の所持金は最小限が原則。スキミング被害もあるためカード決済は面前処理を徹底。

立ち入ってはいけない地区は?

外務省は「リベルタドール市西部のラ・ベガ地区、コタ905地区、セメンテリオ地区、エル・バジェ地区や、東部のペタレ地区等には、不用意に近づかないでください」と名指ししています。バンダ支配地区で警察も介入できず、流れ弾被害も発生中。Google Mapで近道として表示されても通らないこと。

出典

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