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カラカスの詐欺 警察官の賄賂要求とカード暗証番号詐取【2026】

カラカスの詐欺・ぼったくりの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

ベネズエラはハイパーインフレと経済制裁の影響で経済そのものが事実上ドル化しています。ドル現金決済が常態化する一方、両替所のボリバル現金不足、カード決済時のスキミング、警察官・国家警備軍による賄賂要求、米国経済制裁による海外送金不可——金銭にまつわるトラブルが日常的に発生する国です。観光ではなく業務渡航・在留邦人として滞在する場合も、現金管理と賄賂対応の原則を押さえておく必要があります。

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警察官の賄賂要求 --- 身分証不携帯を口実に

外務省「安全対策基礎データ」より。

旅券または身分証明書の不携帯について、正規の手続きをせずに金銭を要求するなど不正行為を行う警察官が存在するとの報告もありますので、仮にそのような場面に遭遇した場合は、毅然とした態度で、「身分証明書の提示を求める」、「警察署に出向く」、「日本国大使館への連絡を求める」と答える等、被害に遭わないよう注意してください。

対応原則:

  • 身分証は常時携帯(不携帯を理由とした要求自体を避ける)
  • 領収書のない金銭要求には応じない
  • 「警察署に出向く」「日本国大使館に連絡する」と毅然と伝える
  • 言語的に詰められたらスマホで通話開始のフリで時間を稼ぐ
  • 言いなりに支払うと、次回以降の標的リスト入りするため絶対NG

空港の国家警備軍による賄賂要求

空港特有のリスク。

空港を警備する国家警備軍や国家警察官に目をつけられ、賄賂を要求されたといった事例も報告されています。 出国時には、国家警備軍が安全対策のための荷物検査を行っていますが、たかりや賄賂の要求が行われたとの報告もあります。

入国時・出国時の両方で発生します。多額の外貨を見える形で持たない荷物検査時に怪しまれる持ち物(多額現金・高級時計・ドローン・カメラ)を機内手荷物にしないなどの予防策を。詳細はカラカスのタクシー・交通も参照。

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両替所 --- ボリバル現金不足

両替は、銀行、公認両替所(CASA DE CAMBIO)において可能ですが、外貨から現地通貨ボリバルへの両替のみとなっています…インフレが継続している影響で、銀行や公認両替商が十分なボリバル現金を保有していないこともあるため、現金の両替が困難な状況が続いています。一方、ベネズエラにおいては、経済の事実上のドル化により、ドル現金決済が常態化しています。

両替の現状:

  • ドル→ボリバルのみ(ボリバル→ドルは公認ルートで困難)
  • ボリバル現金そのものが不足しているため、必要時に両替できないことも
  • 闇両替は違法かつ強盗・偽札リスクが極めて高い

実用的な対応:

  • ドル現金決済を主軸に組み立てる(ホテル・主要商店・主要レストランで使用可能)
  • ボリバルは少額のチップ・市場での買い物用に必要分だけ
  • IGTF(大口金融取引税)3%がドル現金決済時に追加課税されることを認識

海外送金不可 --- 盗まれたら家族から送金できない

米国の経済制裁の影響もあり、ベネズエラへの金融機関や外貨送金サービスを通じての送金は困難です。万が一、ベネズエラで所持金の盗難に遭っても、本邦の家族・友人からの送金が期待できないことに留意してください。

これがベネズエラ滞在の致命的な構造的リスク。日本の家族からWestern UnionやWiseで送金しようとしても、米国経済制裁下でほぼ全ルートが詰まっている状況です。

予防策:

  • 現金は分散保管: ホテル金庫・身につけて持つ・カバンの隠しポケット、3〜4箇所に分散
  • クレジットカードは複数枚を別々に保管
  • 海外旅行保険のキャッシュレス対応を必ず契約
  • 緊急時の連絡先は紙で保管(スマホ没収・故障の備え)

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カード決済 --- スキミングと暗証番号代行入力

ベネズエラ国外で発行されたクレジットカード、デビットカード等による支払いも可能ですが、スキミング被害の報告もありますので、支払いの際は面前で処理させるよう心がけてください。また、暗証番号を聞いて店員自らが入力しようとする場合が多々ありますので、暗証番号は他人に教えることなく、自分で入力するようにしましょう。

カード決済時の3原則:

  1. カードを店員に渡したまま奥へ行かせない(スキミング機材の可能性)
  2. 暗証番号は自分で入力(店員が代わりに入れようとしたら拒否)
  3. 暗証番号入力時は手で隠す(盗み見対策)

加えて出発前の準備:

  • ICチップ対応カードを使用(磁気テープのみのカードはスキミング被害に遭いやすい)
  • SMS通知を設定(不正利用を即検知)
  • 限度額を低めに設定(被害時の損失最小化)
  • 複数のカード会社のカードを分散(1枚不正利用されても予備で対応)

ATM周辺の金銭トラブル

ATM周辺は武装強盗のリスクが高いだけでなく、以下の詐欺・スキミングも報告されています。

  • スキミング機材設置: ATMに偽のカード読取機が取り付けられている
  • 盗撮カメラ: 暗証番号入力を撮影
  • 「手伝う」声かけ: 操作中に声をかけてカード抜き出し・置き換え
  • 見張り役の存在: 引出後の路上強盗に連動

対策:

  • 屋内ATMを選ぶ(銀行内、ホテルロビーなど)
  • 人気の多い時間帯に利用(深夜・早朝は避ける)
  • カード挿入口に不自然な突起や接着痕がないか確認
  • 暗証番号入力は手で隠して、撮影されないよう
  • 引出後は周囲を確認してから移動

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デジタル決済の落とし穴

ベネズエラでは決済アプリ(Pago Móvil等)が普及していますが、外国人の利用は限定的。日本のクレジットカードや日本のスマホ決済アプリは現地で使えないため、現金(ドル)+ クレカの二本立てが基本です。

出発前にできること

  1. ドル現金を分散持参(100ドル札・20ドル札・5ドル札・1ドル札を組合せ)
  2. クレジットカード複数枚を別々に保管、限度額低め
  3. SMS不正検知通知を設定
  4. 海外旅行保険のキャッシュレス対応を必ず契約
  5. 「日本国大使館に連絡する」フレーズをスペイン語で準備(Llamar a la embajada de Japón)
  6. 領収書の必要性をスペイン語で伝えられるように(Necesito recibo)

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被害に遭ったら

  • 在ベネズエラ日本国大使館: (212) 262-3435(賄賂要求・スキミングは警察より先に)
  • クレジットカード会社の不正利用窓口に即連絡
  • 警察での被害届(保険請求に必要、ただし警察関与のリスクに注意)
  • ATM・カード明細を保存(被害証拠)

よくある質問

警察官に金銭を要求されたらどうする?

大使館の指示は「毅然とした態度で身分証明書の提示を求める、警察署に出向く、日本国大使館への連絡を求める、と答える」こと。領収書のない金銭要求は不正なので応じず、その場で支払わない判断を。常に身分証を携帯し、不携帯を理由とした要求自体を避ける。

ベネズエラで両替する時の注意点は?

両替は銀行・公認両替所(CASA DE CAMBIO)でドル→ボリバルのみ可能。インフレでボリバル現金が不足し両替困難な状況が続いています。経済の事実上のドル化でドル現金決済が常態化しているため、ボリバル両替は必要最小限に。

カード決済でのスキミング対策は?

大使館の指示は「支払いの際は面前で処理させる」「暗証番号は他人に教えず自分で入力する」こと。店員がカードを持って奥へ行く、暗証番号を聞いてくる店は要警戒。スキミング被害が出ているため、ICチップ対応カード使用とSMS通知設定を必須レベルで。

出典

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