カラカス国際空港(マイケティア空港・SVMI)は市内から約30km離れていて、唯一のアクセス手段が山越えの高速道路。この区間でのカージャック・タクシー強盗・偽タクシー被害が多発しています。さらに空港の出入国時には国家警備軍・国家警察官による賄賂要求事例が報告されており、ベネズエラ系航空会社を中心に出発4時間前のチェックインが求められるなど、空港アクセスそのものが業務渡航・在留邦人の最重要関心事になっています。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
マイケティア空港〜市内高速 --- カージャック多発路
C2-handbook(2025年版)はカラカス国際空港と市内を結ぶ高速道路でのカージャック・タクシー強盗・偽タクシー被害を多数記述しています。リスクが高まる典型シーン:
- 夜間・深夜の移動: 視界悪化と人通り減少でカージャックリスク最大
- トンネル前後の減速ポイント: 武装犯が待ち伏せしやすい地点
- 料金所周辺: 停車を強要されやすい
- バイク2人組の追走: 信号や渋滞で停車したところを襲撃
対策の原則:
- 流しのタクシーは絶対NG。信頼できる事前手配(ホテル経由・大使館推奨業者)のみ
- 空港到着時に運転手の名前と社名を確認。スマホで業者に電話して照合
- 夜間到着便を避ける(深夜便は格段にリスク上がる)
- 荷物は後部トランクではなく見える場所に(強奪時に荷物だけ持ち去られる事例)
- 現金・パスポートは身につけて持つ(カージャック時に車ごと奪われる)
- VIP送迎は防弾仕様車両の手配を業務渡航では検討する
偽タクシー --- 空港・ホテル前
偽タクシー被害の典型手口:
- 空港到着ロビーで「タクシー?」と声をかけてくる
- 正規タクシースタンドの外で勧誘される
- 正規よりやや安い料金を提示
- 乗車後に共犯が合流し、ATM連行・所持品強奪に発展
正規タクシースタンドの外で声をかけてくる人物にはついていかないを絶対基本に。事前手配以外で乗るなら、空港内の正規タクシーカウンターでの予約のみ。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
国家警備軍・警察の賄賂要求
外務省「安全対策基礎データ」より。
旅券または身分証明書の不携帯について、正規の手続きをせずに金銭を要求するなど不正行為を行う警察官が存在するとの報告もあります。
仮にそのような場面に遭遇した場合は、毅然とした態度で、「身分証明書の提示を求める」、「警察署に出向く」、「日本国大使館への連絡を求める」と答える等、被害に遭わないよう注意してください。
空港特有のリスク:
空港を警備する国家警備軍や国家警察官に目をつけられ、賄賂を要求されたといった事例も報告されています。 出国時には、国家警備軍が安全対策のための荷物検査を行っていますが、たかりや賄賂の要求が行われたとの報告もあります。
入国・出国どちらでも発生し得るので、対応原則を覚えておく。
- 領収書のない金銭要求には応じない
- 「警察署に出向く」「日本国大使館に連絡する」と毅然と伝える
- 言語的に詰められた場合は、スマホで通話開始のフリをして時間を稼ぐ
- 多額の現金を見える形で持たない(賄賂要求のトリガーになる)
出発4時間前チェックイン
空港における搭乗時のセキュリティーチェックに長時間を要するため、ベネズエラ系の航空会社を中心に、出発時刻の4時間前のチェックインを求められることがあります。事前に航空会社にチェックイン時刻を確認することをお勧めします。
理由は2点。1. セキュリティチェックの長時間化。2. 国家警備軍の荷物検査・賄賂要求リスクで遅延する可能性。
加えて2025年12月以降は外資系航空会社の運航停止が相次いでおり、フライトの直前変更・キャンセルが頻発しています。出発時はまずフライト稼働を航空会社に直接電話確認してから空港へ向かう。
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
米軍緊張下の追加リスク
四半期レポート(2025年10〜12月期)より。
ベネズエラ国内及び周辺地域における安全保障状況の悪化等を理由に、米国の航空当局から航空安全情報(NOTAM)が発出されました。これにより、外資系の航空会社が相次いで欠航・運航停止を表明し、フライト状況に混乱が生じました。
つまり「行きの便はあっても、帰りの便がいつ無くなるか分からない」状況。やむを得ず渡航する場合、出国手段の確保を最優先で考える必要があります。
警戒させるような行動(小型船舶の利用、ドローン所持、重要施設の撮影等)は厳に慎むようにして下さい。
空港・港湾施設付近での撮影は米軍協力者と疑われるリスクもあります。スマホ撮影は最小限に。
交通事故 --- 死亡事故は日本の5倍以上
交通事故による死亡者数は日本の5倍以上におよびます。ベネズエラは車優先社会であり、運転手の交通マナーも悪いため、道路横断の際は安全確認を十分行ってください。また、自身が運転する場合も、スピードの出し過ぎや夜間の運転に注意することが重要です。
カラカスの交通環境:
- 横断歩道でも車優先: 必ず止まらない、青信号でも安全確認
- 信号機のない交差点が多い: 強引な右折・左折に注意
- 夜間運転の高リスク: カージャックと事故の二重リスク
- バイクの逆走・歩道走行: ひったくりリスクと併存
レンタカー利用は業務渡航・在留邦人でない限り推奨されません。送迎付きの移動が現実解です。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
主な被害シーン早見表
| 場所・状況 | 手口 | 対策 |
|---|---|---|
| 空港〜市内高速(夜間) | カージャック | 夜間移動回避・防弾車両 |
| 空港到着ロビー | 偽タクシー勧誘 | 事前手配のみ・正規スタンド利用 |
| 出入国時 | 国家警備軍の賄賂要求 | 毅然と対応・大使館連絡を伝える |
| 信号待ち車内 | カージャック | ドアロック・荷物隠し |
| 路上駐車 | 車上狙い | 路上駐車を避ける |
| 横断歩道 | 車優先での轢過 | 必ず安全確認 |
出発前にできること
- 航空券確保: 行きより帰りの便を必ず確保(米軍緊張下で運航不安定)
- 送迎業者の事前手配: ホテル経由または大使館推奨業者
- 運転手の名前・社名・車両ナンバーを到着前に確認
- 出発4時間前のチェックイン時間に合わせた出発計画
- 賄賂要求への対応フレーズを準備(「日本国大使館に連絡する」など)
- スマホ・パスポートのコピーを別保管(端末没収時の備え)
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
被害に遭ったら
- 在ベネズエラ日本国大使館: (212) 262-3435(賄賂要求・カージャック・偽タクシー被害は警察より先に)
- 警察・救急: 911
- フライトキャンセル時は航空会社・大使館に同時連絡
- 賄賂要求を断った後の報復リスクに備えて移動経路・宿泊先を変更
よくある質問
マイケティア空港から市内へはどう移動すべき?
流しのタクシーは絶対NG。信頼できる事前手配(ホテル経由・大使館推奨業者)のみ使用。深夜便を避け、運転手の名前・社名を到着前に確認、現地で電話照合してから乗車。空港〜市内の高速道路はカージャックが多発するため、夜間移動は特に高リスクです。
国家警備軍に賄賂を要求されたら?
大使館の指示は「毅然とした態度で、身分証明書の提示を求める、警察署に出向く、日本国大使館への連絡を求める」と答えること。領収書のない金銭要求には応じず、その場で支払わない判断を。出発・到着両方で発生する事例があります。
出発時のチェックインは何時間前?
ベネズエラ系航空会社を中心に出発時刻の4時間前のチェックインを求められることがあります。事前に航空会社に確認を。さらに国家警備軍の荷物検査での賄賂要求リスクもあるので、時間に余裕をもった行動が必須です。