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アンマンの治安 祝砲の流れ弾とマッチアプリぼったくり【2026】

アンマンの治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.27 KAIGAI-RISK

アンマンはヨルダンの首都で、ペトラ・死海・ワディラム観光のハブ。海抜700〜1,000mの高地に広がる白い石造りの街並みが特徴で、中東の中では治安が比較的安定していると言われる。

ただし「治安が良い」の中身は他の都市とは違う。日本人が遭ったひったくり・空き巣・車上狙いは、貧困エリアではなくむしろ富裕層が集まる高級住宅街で発生している。マッチングアプリ経由のぼったくり、密造酒のメタノール混入、タウジーヒ(大学進学資格試験)結果発表後の祝砲流れ弾と、観光ガイドには載らない固有リスクが多い。

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アンマンで特に警戒すべきエリア

大使館の手引き(2025年2月版)と外務省の安全対策基礎データが名指ししているのは次の地区。

  • スウェイフィーヤ(Sweifieh)地区
  • シュメイサーニ(Shmeisani)地区
  • アブドゥーン(Abdoun)地区
  • ウンム・ウゼイナ(Um-Utheinah)地区

いずれもアンマン西部のビジネス街・高級住宅街。「ひったくり事件、車上狙い事件や空き巣事件」が発生しているエリアとして手引きに明記されている。日本人被害も実際に出ていて、2019年にはアブドゥーン地区でひったくり、2020年にはウンム・ウゼイナ地区で空き巣の被害が報告されている。

ダウンタウンやショッピングモールなど人混みでは別のリスク(スリ・置き引き)が中心で、人気の少ない裏通りは窃盗(すり・ひったくり)の被害が出やすい。

アル・ラービエ地区の銃撃事件

2024年11月下旬、イスラエル大使館や中国大使館が所在するアル・ラービエ(Al Rabieh)地区で薬物犯罪歴のある犯人が警戒中の警察官を銃撃し3名が負傷する事件が発生した。観光客が直接巻き込まれる事案ではないが、外国大使館周辺はテロ警戒の対象になっていることを覚えておこう。

マッチングアプリのぼったくりが急増

アンマン固有の手口として、大使館の手引きが警告している。

マッチングアプリやSNSで出会った異性にカフェ、バー、ナイトクラブなどに誘われたり、入店した店で女性による接待を受けたりしたのち、飲食後に数万~数十万円程度を飲食代として請求される、いわゆる『ぼったくり』被害がアンマン市内で確認されています。

中東の他都市と違って酒類が正規ルートで飲める分、ナイトクラブ系の店が成立しているのがヨルダン。Tinder等で「観光案内するよ」と誘われてついていくパターンが定番になっている。詳細手口と対策は アンマンの詐欺・ぼったくり へ。

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密造酒のメタノール混入死亡事件

2025年7月、ヨルダン国内で違法に製造された酒類(密造酒)を飲んだことで死者が出た事件があり、大使館が注意喚起を出している。結婚式・パーティ・ナイトクラブで「正規流通でない酒類」が出されることがあって、メタノール等の有毒成分が混入していると失明や死亡につながる。正規ルートのアルコール(ホテル・大手レストラン・正規免税店)以外は口にしないのが鉄則。詳細は アンマンの医療・健康トラブル で。

タウジーヒ祝砲の流れ弾

毎年7〜8月のタウジーヒ(大学進学資格試験)結果発表後、合格を祝った市民が空に向けて銃を乱射する文化があり、流れ弾で住民が負傷したり住居が破損する事故が起きる。2018年には日本人宅の窓ガラスに祝砲が命中する事案も発生。結果発表時期は人混み・繁華街・夜間外出を避けるよう大使館が呼びかけている。

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性犯罪と「助手席に座らない」ルール

大使館の手引きには「日本人女性への強制性交等、同未遂、痴漢被害も報告されています」と明記されている。タクシー・配車サービス利用時は助手席に座らない、複数の男性と同乗する乗合バスは避ける、というのがアンマン在住邦人の基本ルール。少年が外国人女性に路上で接触してくるケースも報告されているので、相手が少年でも油断しない。詳細は アンマンの性犯罪・痴漢対策 へ。

金曜礼拝後のデモ

金曜日の昼の礼拝後(午後1時頃)に行われる抗議活動は、アンマン市内ダウンタウンをはじめヨルダン国内各地において、大規模に行われることが多いため、十分注意してください。

ダウンタウン・モスク周辺・国王関連施設付近は金曜午後を避けるのが無難。

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交通事情

アンマン市内は一方通行が多く、スピードバンパー(速度抑制凸舗装)が多数。「日本のように親切な警戒・案内標識等は少ない」ので、レンタカーは想像以上に難易度が高い。タクシーは4種類(黄色=メーター制/白色=乗合セルビス/銀色=予約制ムマイヤザ/肌色=空港固定料金)あり、配車アプリのUberとCareemも利用可能。流しタクシーより配車アプリの方が圧倒的に安全で、料金も事前確定する。

歩道は日本より縁石が高くて樹木や障害物が多く、車道を歩かなくてはならないことがある。後方からゆっくり走ってくる車両、近くで急にスピードを緩める車両はひったくりの可能性があるので警戒。

アンマンの主なトラブル

ヨルダン全体の法律・マナー・テロ情勢は 国ページ にまとめている。

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緊急時の連絡先

連絡先電話番号
警察・救急・消防・交通事故(共通/英語可)911
在ヨルダン日本国大使館(06) 593-2005
Al Khalidi Medical Center(私立病院)(06) 464-4281
Arab Medical Center(私立病院)(06) 592-1199
Jordan Hospital(私立病院)(06) 560-8080

この都市のトラブル別ガイド

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