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クウェート市の治安 偽警察官拉致とモール車上荒らし【2026】

クウェート市の治安や危険エリア、犯罪傾向を、外務省と在外公館の情報からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.03 KAIGAI-RISK

クウェート市はクウェート国の首都で、人口約480万のうち過半数が集中する街。クウェート国際空港はGCCのなかでは中規模ハブで、観光より駐在・出張の動線です。

ただし2026年4月時点でクウェート全土はレベル3(渡航中止勧告)。米軍基地への攻撃を受けた引き上げで、最新情勢は外務省 海外安全ホームページを確認してから動いてください。詳しくはクウェート国記事

このページは「平時のクウェート市で滞在・観光する人」が踏み抜きやすいポイントを整理します。

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治安概況 — 「比較的安定」の中身

外務省はクウェートの治安についてこう書いています。

クウェートの治安は比較的安定しているものの、人が多数集まる大規模集客施設等では、置き引き、自動車盗、車上荒らし等の窃盗事案や些細なことに端を発する暴行傷害事件等が発生しています。また、殺人、誘拐、武装強盗等の凶悪犯罪の他、家事労働者として働くアジア系・アフリカ系の女性を狙った性犯罪、さらに警察官と称する人物又は警察官の服装をした「ニセ警察官」から現金やカバン等を窃取される窃盗事案等も発生していますので、注意が必要です。

凶悪犯罪のリストが「殺人、誘拐、武装強盗」まで具体名を挙げているのが、UAEやカタールとの違い。これはイラク侵攻時に放置された武器弾薬や密輸銃器が市場に流通している遠因があります。

クウェートでは、原則として銃器等の所持は禁止されていますが、イラク侵攻時に放置された武器弾薬や密輸された銃器等が密かに流通しており、しばしばこれらを用いた凶悪犯罪が発生しています。

犯罪被害多発地域 — ホテル選びで踏み抜く

外務省は地名まで明記しています。

ジャリブ・アルスシュユーフ(Jalib Al-Shuyokh)地区、マハボウラ(Mahboula)地区、タイマ(Tima)地区、スレイビーヤ(Sulaybiya)地区、ケイタン(Kheitan)地区周辺では、「ビドゥーン」と呼ばれる無国籍者や外国人労働者が比較的多く住んでおり、武装強盗や車上荒らし、薬物犯罪などが他の地域に比べて多く発生しています。

クウェート市の中心ビジネス街(City、Sharq、Salmiya、Hawalli中心部など)から少し外れたエリアです。観光・出張の動線では入りにくいですが、Booking.comやAgodaで安いホテルを選ぶと、知らないうちにこれらの地区にいるということが起こり得ます。

特にタイマ地区・スレイビーヤ地区はビドゥーン待遇改善デモが定期的に発生するエリア。デモ・集会には近づかないこと。OTAでの宿泊予約に潜むリスクはOTAトラブル全般系の発想と同じで、地図を必ず確認してから予約。

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大型モール・駐車場での自動車盗・車上狙い

在クウェート大使館の安全の手引きはこう注意喚起しています。

ショッピングモールやスーパー等の駐車場で、自動車盗や車上狙いが発生しています。車両から離れる際には、短時間であっても車内に貴重品やカバンを放置しない、ドアは全てロックするとともに、盗難防止のためのセキュリティ機器を取り付けることをお勧めします。

クウェート市はモール文化の街。The Avenues(中東最大級)、Marina Mall、360 Mallなど大型モールが多く、駐車場での被害が中心です。短時間でも車内放置NGは徹底する。

置き引きはモール内のカフェ・フードコートでも発生。バッグは身体から離さない、テーブルに置いたスマホはすぐに消える前提で。

偽警察官による強盗・拉致 — 私服声かけは応じない

これがクウェート市で日本人が引っかかりやすい独自手口。

時折、私服警察官になりすました者による強盗や性犯罪目的の拉致事案が発生しています。

私服警察官を名乗る者から声を掛けられた際には、相手の動向に注視するとともに人目のある場所で対応する、必ず相手の身分確認(身分証の提示等)を行い、不審点があればすぐに警察(112)に通報し、安易に同行要求に応じない(車両に乗り込まない)ようにしてください。

要点は3つ:

  • 人目のある場所で対応(人気のないところに連れて行こうとされたら拒否)
  • 必ず身分証提示を要求(現役の警察官は協力を拒まない)
  • 車両への同乗は応じない(一度乗ったら助けが届かない)

不審なら112番に通報して確認できます。クウェートの警察制度上、本物の警察官は通報による確認を嫌がりません。詳しくはクウェート市の詐欺・ぼったくり

性犯罪 — 夜間の女性一人歩きは避ける

時折、アジア系やアフリカ系外国人女性を狙った連れ去りや身体を触られるなどの性犯罪が発生しています。大胆な肌の露出や女性の夜間の一人歩きは極力避けるようにしてください。

家事労働者として働くアジア系・アフリカ系の女性が主な被害層ですが、観光・出張の日本人女性も無関係ではありません。夜間の一人歩きは避ける、流しタクシーには乗らない、肌の露出は控えるの3点を徹底する。

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違法薬物事案 — 「人から勧められても受け取らない」

クウェートでは近年、若年層を中心に違法薬物の蔓延が問題化。

治安当局は、街中での各種検問や国境、空港、港湾等での密輸入の取締りを強化しており、逮捕者及び薬物の押収量は増加傾向にあります。また、違法薬物に起因する暴行傷害や強盗、交通事故等も発生しています。

大使館はこう警告しています。

疑わしい薬物を人から勧められた場合は、安易に受け取って所持したり、使用したりすることがないように注意が必要です。

また、屋外で奇声を上げたり、暴れたりしている人を認めた場合は、薬物使用の可能性があることから注意するようにしてください。

「ちょっと持っていてくれ」と言われて受け取り、検問で見つかって死刑相当は実例。クウェートのイスラム法準拠の薬物刑罰は、所持・使用も長期収監、密輸は死刑相当の重罪です。詳しくはクウェート市の薬物トラブル

タクシー — 流しは強盗・セクハラ事案あり

クウェート市のタクシーは正規(黄色ナンバープレート+TAXI表示灯)流しに分かれます。流しは認可なしの個人営業が混じっており、強盗・セクハラ事案が発生しています。

流しタクシーの中には認可を受けることなく、個人的に有料乗車させている者もいるので、タクシーを利用する際は正規タクシー(TAXIの表示灯や黄色ナンバープレート等で確認)を利用してください。

配車アプリはCareemが主流。eSIMで通信を確保しておけば、空港到着時から使えます。詳しくはクウェート市のタクシー・交通トラブル

写真撮影 — 軍事・石油施設・宮殿は近づくだけでもNG

クウェートの撮影規制はサウジ並みに厳しい。

宮殿、石油関連施設、通信施設、政府関連施設、各国大使館、軍事関連施設、空港、港湾施設とその周辺での写真撮影は禁止されています。

ドローンは個人持込みもほぼNGで、許可なく屋外で飛行させると法律違反。クウェート市内の海岸沿いには大使館・政府施設が並んでおり、観光気分で撮影すると拘束対象。女性を無断で撮影しようとすると大きなトラブルになるとも明記されています。

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交通事情 — ラウンドアバウト優先・速度超過頻発

クウェート市の道路は右側通行、街中80km/h・幹線100〜120km/h設定。ラウンドアバウト内を走行している車が優先ルール。バンプ(減速帯)が街中各所に設置されているので、慣れていないと飛び跳ねます。

事故時は112番(警察・消防・救急統合)。事故対応時は警察に英語が通じない可能性があり、アラビア語が堪能な助力者を呼ぶことが大使館も推奨されています。保険利用には警察の事故証明が必要なので、必ず届出を行うこと。

詳しくはクウェート市のタクシー・交通トラブル

通信手段

クウェート市は中心部のホテル・モール・カフェではWi-Fiが整備されていますが、移動中・タクシー乗車時・空港の到着フロアでネットがないと配車アプリも使えません。eSIMを出発前に準備しておくと安心です。eSIM比較はこちら

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緊急時の連絡先

連絡先電話番号
警察・消防・救急(統合)112(英語可)
在クウェート日本国大使館2530-9400(24時間)

国外からかける場合は国番号965を付加。英語の通じる救急医療機関は私立病院が中心で、前払いまたはクレジットカードでの支払いが基本です。

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