Kaigai Risk
TRAVEL RISK ARCHIVE

クウェート市の交通 流しタクシー強盗と国際免許不可【2026】

クウェート市のタクシー・交通の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.03 KAIGAI-RISK

クウェート市の移動はモール文化と砂漠気候のせいで、徒歩より圧倒的にタクシー・配車アプリに依存します。クウェート国際空港から市内中心部までは約16km・所要20〜30分。慣れない街で流しタクシーを掴むと、強盗・セクハラ事案のリスクが現実に存在する街です。

2026年4月時点でクウェート全土はレベル3(渡航中止勧告)。最新情勢はクウェート国記事で確認してから動いてください。

Travel Alert 01

海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです

詳しくみる →

流しタクシー — 強盗・セクハラ事案あり

在クウェート大使館の安全の手引きはこう書いています。

タクシーの利用には、「アプリ(Careem 等)」・「流し」・「コール」があります。流しタクシーの中には認可を受けることなく、個人的に有料乗車させている者もいるので、タクシーを利用する際は正規タクシー(TAXIの表示灯や黄色ナンバープレート等で確認)を利用してください。また、時折タクシー運転手による強盗事案やセクハラ事案(性的関係を求められるなど)も報じられていることから、助手席に座ることは避け、乗車中も気を緩めることなく運転手の動向に注意してください。

ポイントは2つ。

  • 強盗事案: 流しタクシーの運転手による
  • セクハラ事案: 性的関係を求められる事例が「時折」報じられている

「時折」と書いてある以上、繰り返し起きているということ。GCC他国(UAEドバイ、カタールドーハ)と比較しても、クウェートの流しタクシーへの注意喚起は一段階強めです。

正規タクシーの見分け方

項目正規タクシー流しタクシー
ナンバープレート黄色一般車と同色
表示灯TAXI表示灯なし
メーター標準装備なしまたは未使用
車体営業会社のロゴ一般車と区別不能

到着フロアでの声かけ・見知らぬ車両に乗らない、を徹底する。

クウェート国際空港から市内 — Careem+空港正規カウンター

クウェート国際空港の到着フロアでも、正規カウンターに並ぶ前に「タクシー?」と声をかけてくる相手はほぼ流しタクシー

  • 配車アプリ(Careem): 中東主流、料金事前確定、乗車記録あり
  • 空港正規カウンター: 到着フロアにあり、料金固定または確認可
  • ホテル送迎: 高めだが安全

到着が深夜便になりやすい中東路線では、疲れているときほど正規カウンターまで歩くことが最も効く防御。eSIMを出発前に入れておけば、到着即Careemが使えます。

Travel Alert 02

海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?

詳しくみる →

助手席は避ける — 後部座席が基本

助手席に座ることは避け、乗車中も気を緩めることなく運転手の動向に注意してください。

これは大使館が明記している指示。日本の感覚で「後部座席は失礼」と思って助手席に座るのは、クウェートでは逆に危険です。運転手と物理的に距離を取ることが、強盗・セクハラ事案への防御。

スマホで地図を見ながら運転手の動向を確認できる位置として、運転席の真後ろが最良。万一のときにドアを開けて降りやすい位置でもあります。

ラウンドアバウトと運転マナー — 死亡率は日本の3倍

クウェート市の道路は右側通行、街中80km/h・幹線100〜120km/h設定。在クウェート大使館はこう書いています。

2023年の交通事故での死者数は296人であり、人口10万人あたりの交通事故死亡者数は日本と比較し約3倍の高水準にあります。

過度な速度超過、ウインカーを出さずに曲がる、無理な追越しや割込み、ながら運転(スマートフォン操作等)等が日常茶飯事であることから、車の運転時だけでなく、歩行時も注意が必要です。

歩行者として横断するとき、横断歩道があっても車は止まらない前提で動くこと。GCCの中でも運転マナーが特に荒い国の1つです。

ラウンドアバウト優先ルール

クウェート市の交差点には信号がないラウンドアバウト(ロータリー式)が多数あります。

  • ロータリー内を走行している車が優先
  • 進入車は減速・一時停止して、ロータリー内が空くのを待つ

日本の感覚で「先に進入したほうが優先」と思い込むと、ぶつけられます。

バンプ(減速帯)

街中の道路上にはバンプと呼ばれる減速帯が各所に設置されています。慣れていないと飛び跳ねるので、レンタカー利用時は速度を落として通過。

Travel Alert 03

無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も

詳しくみる →

国際運転免許証は使えない — ジュネーブ条約非締結

これがクウェートの落とし穴。

クウェートはジュネーブ条約締結国ではないので、日本で発行された国際運転免許証ではクウェート国内で車を運転することはできません。

短期出張・観光で「現地でレンタカー」と思っていた人は計画変更が必要。タクシー・配車アプリ・ホテル送迎の3択で動くことになります。長期駐在は現地免許切り替えが前提。

事故時の対応 — 112番+アラビア語助力者

事故が起きたら、まず安全な場所に車を移動させて二次事故を防ぎ、112番(警察・消防・救急統合)に通報します。

当地の現場警察官の中には英語を理解できない者も少なくないことから、アラビア語が堪能な助力者を現場に呼び寄せて事故対応を行うことも重要です。

英語が通じない警察官に当たることが少なくないので、現地の知人・通訳・大使館(2530-9400)に連絡できる準備が必要です。

なお、事故に伴い保険を利用する際には、必ず警察の事故証明が必要となりますので、事故に遭った際には必ず警察に届出を行ってください。

保険利用には警察の事故証明が必須。届出を省略すると、後で保険金が下りません。

Travel Alert 04

知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?

詳しくみる →

夏期の運転 — バッテリー上がり・タイヤパンク

クウェートの夏期は気温50度近く・路面温度はそれ以上。

夏季は酷暑のためにクーラーを多用することからバッテリーが上がりやすくなるとともに、路面が高温となりタイヤがバースト、パンクしやすくなることがありますので注意が必要です。

レンタカー利用時は車両点検を確認、長距離走行前にバッテリー・タイヤの状態をチェック。砂漠ドライブは特にリスクが高いので、複数台での移動が基本です。

同地域の参考事例 — 治療費・搬送費

クウェート専用の保険支払事例は各社存在しないため、同地域の参考事例としてUAEカタールを確認してください。中東での交通事故・搬送の備えについては中東旅行の保険ガイドにまとめています。

Travel Alert 05

空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?

詳しくみる →

通信手段

配車アプリ(Careem)は通信必須。クウェート市は中心部のホテル・モール・カフェではWi-Fiがあるものの、空港到着フロアや移動中はeSIM必須。出発前に入れておくと、到着即Careemが使えます。eSIM比較はこちら

よくある質問

クウェート国際空港のタクシーは安全?

正規タクシーは黄色のナンバープレート+TAXI表示灯で識別できます。到着フロアで「タクシー?」と声をかけてくる相手は流しタクシーで、認可なしの個人営業が混じっており、強盗・セクハラ事案が発生しています。配車アプリ(Careem)か空港正規カウンターを使ってください。

クウェートで日本の国際運転免許証は使える?

使えません。クウェートはジュネーブ条約非締結国で、日本発行の国際運転免許証ではクウェート国内で運転できません。短期滞在ならタクシー・配車アプリ、長期滞在は現地免許の取得が必要です。

タクシーで助手席に座ってもいい?

在クウェート大使館は「助手席に座ることは避け、乗車中も気を緩めることなく運転手の動向に注意してください」と明記しています。流しタクシーの強盗・セクハラ事案を踏まえた指示なので、後部座席に座るのが基本です。

NEXT READS · クウェート市