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ポートモレスビーの強盗 ラスカル襲撃と住居押し入り【2026】

ポートモレスビーの睡眠薬強盗の手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.05.03 KAIGAI-RISK

ポートモレスビーで日本人が遭う最大のリスクが、ラスカルと呼ばれる武装強盗集団による襲撃です。手口は組織化・巧妙化しており、スーパー・事務所・住居・路上いずれの場所でも起きます。市内全体はポートモレスビーの治安と注意点、PNG全体はパプアニューギニア国記事で。

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ラスカルの基本属性

在パプアニューギニア大使館の手引きが冒頭で提示する事実。

ラスカル(武装強盗集団)の目的はほとんどが「物盗り」です。犯罪に使用される武器は、拳銃以外にも鉄パイプなどを加工して作った手製銃やブッシュナイフといった比較的入手しやすいものが多く、多人数で襲撃してきます。犯行時は、犯人側も興奮しているため、犯人の要求に応じないと苛立たせてしまい、危害を加えられる可能性が高くなります。

整理すると、

  • 目的は物盗り(殺害が目的ではない)
  • 武器は手製銃・ブッシュナイフ(拳銃も)
  • 多人数(2〜3人以上)で襲ってくる
  • 興奮状態で抵抗されると危害が増す

「物盗りなら大事にされない」とも読めますが、犯人側が緊張・興奮しているため、想定外の動き=危害になります。生命優先で差し出す、これが手引きの示すサバイバル原則です。

在留邦人の被害事例(A2-2)

スーパーマーケット前で銃突きつけ強奪

幹線道路沿いのスーパーマーケットにて、在留邦人が2人組のラスカルによる強盗被害に遭った。1人の男が銃を構えながらバッグを渡すように脅し、もう1人の男が荷物を奪って逃走した。

スーパーの駐車場・出入り口は典型的な犯行場所です。買い物を済ませて気が緩む瞬間、車に荷物を積み込む数秒間が狙われます。

NGO事務所への押し入り

在留邦人が勤務する国際NGO事務所に武装したラスカル3人組が押し入り、現金や携帯電話などを奪い逃走した。

事務所・職場も標的です。日中の業務時間でも襲われます。NGO・日系企業・国際機関の事務所は外国人が集まる=現金・電子機器が多いと判断されやすい場所です。

日系企業の金庫こじ開け

日系企業の事務所にブッシュナイフや銃で武装した複数人の強盗が侵入し、金庫室のドアをこじ開け、現金を奪って逃走した。

金庫室まで物理的にこじ開ける実行力。建物の入り口防御が突破されると、内部の金庫はもはや障壁にならない、という前提の対策が必要になります。

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スーパー・買い物時の防御

  • 大きな袋・ブランド袋を見せて歩かない(金持ちサインになる)
  • 駐車場では荷物を積みながら周囲を360度見渡す
  • 車に乗ったらすぐドアロック・エンジン始動・移動
  • 信頼できる警備員がいるスーパー・モールを選ぶ
  • 単独での買い物は避ける、ドライバー・同行者と一緒

事務所・職場の防御

  • 入退室管理(ID・カード・指紋認証)の整備
  • 入り口に警備員常駐
  • 防犯カメラ・センサーアラーム
  • 現金・高価機器を目につく場所に置かない
  • 来客対応は応接室で完結させ事務エリアに入れない
  • 退社時間をパターン化しない(出勤・退社・ランチの時間帯を変える)

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住居選びの基本

家屋侵入事件では、独立家屋や世帯数の少ない集合アパートが狙われることが多いようです。ただし、高層アパートであっても低層階や道路沿いに近い部屋では、被害が発生しています…警備員が常駐しており、防犯設備が完備された物件に入居することをお勧めします。

PNG赴任で物件を選ぶ際の判断軸。

避けるべき物件

  • 独立家屋(特に塀が低い・隣家から離れている)
  • 世帯数の少ない集合アパート
  • 道路沿いの低層階
  • 警備員のいないコンドミニアム

選ぶべき物件

  • 24時間警備員常駐のコンドミニアム
  • 高層階(ただし足場・ベランダからの侵入経路がない階)
  • 二重以上のセキュリティゲート
  • 防犯カメラ・センサーアラーム完備
  • 日本人・外国人居住者が複数いる物件(情報共有)

強盗遭遇時のサバイバル原則

手引きが繰り返し示す原則を整理します。

やるべきこと

  • 抵抗しない(手をゆっくり挙げて見せる)
  • 要求に応じる(バッグ・財布・携帯電話を渡す)
  • 目を合わせすぎない(敵対と取られる)
  • 声を張らない・叫ばない
  • 動作はゆっくり(急な動きは銃声を呼ぶ)
  • 犯人が去ってから警察・大使館・保険会社に通報

やってはいけないこと

  • 抵抗・反撃
  • 写真撮影・録画(バレると危害)
  • 走って逃げる(追われる・撃たれる)
  • 大声で助けを求める(さらに興奮させる)
  • 「物を渡したくない」執着

物は保険で取り戻せる、命は取り戻せない。これが原則です。

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襲撃後の対応

被害に遭った後の流れも準備しておきます。

  1. 安全な場所まで移動(ホテル・職場・大使館)
  2. 大使館領事に連絡(パスポート再発行・現地警察対応支援)
  3. 警察への被害届(保険請求に必要)
  4. 海外旅行保険24時間アシスタンス(医療・心理ケア・代替手配)
  5. クレジットカード会社にカード停止連絡
  6. 携帯番号停止(不正利用防止)

被害届が無いと保険金請求できないケースが多いので、警察への通報は必須です。

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出発前のチェックリスト

  • 海外旅行保険の補償(携行品・賠償責任・心理カウンセリング)を確認
  • 大使館領事直通番号・保険24時間連絡先をスマホとは別にメモ
  • パスポートのコピー・予備写真を別保管
  • カード会社の海外緊急連絡先をメモ
  • 現金は3カ所以上に分散(メイン・予備・隠し)
  • 高価な腕時計・ブランド品は持ち込まない(現地で見せない)
  • 住居選定時に警備体制を必ず現地確認

よくある質問

ラスカルって何?

PNG固有の武装強盗集団のことです。手製銃・ブッシュナイフで武装した複数人組で、スーパー前・事務所・住居など標的を選ばず襲ってきます。「物盗り」が目的で、抵抗すると危害が増すため差し出すのが命を守る原則です。

ポートモレスビーで「安全な住まい」は?

手引きは「警備員が常駐しており、防犯設備が完備された物件」を推奨しています。独立家屋や世帯数の少ない集合アパート、高層でも低層階や道路沿いの部屋は狙われやすいので避けてください。

強盗に遭ったら抵抗していい?

絶対にダメです。手引きが「犯人の要求に応じないと苛立たせてしまい、危害を加えられる可能性が高くなります」と明記しています。命優先で差し出し、後で警察・保険・大使館に相談する流れが原則です。

出典

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