ポートモレスビーは「歩く」が成立しない都市です。在パプアニューギニア大使館の手引きはこう書いています。
短距離の移動でも車を利用してください。ポートモレスビー市内では、歩行移動は原則控えるべきです。
ただし車も標的になります。どう移動するか・何を避けるかを出発前に決めておかないと、現地で判断できません。市内全体の概況はポートモレスビーの治安と注意点、PNG全体はパプアニューギニア国記事で。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです
PMV(公共バス)は原則使わない
公共バス(PMV)やタクシーの利用は避け、ドライバー付きレンタカーを利用してください。
PMVはPublic Motor Vehicleの略で、ポートモレスビー市民の足になっている乗り合いバンです。ただし、
- 治安が悪く、車内・乗降時の犯罪が多い
- ルート・時刻が不明確、外国人が単独で乗りこなすのは困難
- 整備不十分な車両も多く事故リスクも高い
「現地体験」を理由にPMVに乗るのは避けてください。日本人観光客がPMVで巻き込まれる被害は手引きに記録されている前提で、選択肢から外します。
Travel Alert 02
海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?
流しのタクシーも避ける
PMVと並んでタクシーも回避対象です。理由は、
- メーターが機能しない・運転手の信頼性が担保されない
- 「タクシーから手が伸びてバッグ強奪未遂」という手引き事例(東ボロコ)が示すように、タクシー自体が犯行に使われるケースがある
- 乗ってからの行き先変更・連れ去りリスク
代わりに、
- ホテル手配の専属ドライバー(高級ホテルなら標準サービス)
- 受入企業の送迎車(出張時)
- ドライバー付きレンタカー(信頼できる業者を事前手配)
を使うのが正解です。
カージャック対策
ポートモレスビーで車を運転する場合、大使館手引きが具体的な対策を列挙しています。
停車中はもちろん、走行中でもドアは必ずロック。
路上に障害物(丸太、石、大量のガラス片、蛇等動物の死骸など)を発見しても停車せず、通り抜けられる状況でない場合は、速やかに引き返してください。
路上に人が倒れて助けを求めている場合でも、安易に停車しないでください。
「困っている人を助けるために停車する」がそのまま罠になる国です。
路上の罠を見抜く
- 不自然に置かれた障害物(丸太・石・タイヤ)→ 停車させる罠
- 動物の死骸(特に大型)→ 同上
- 倒れている人→ 強盗団が連携している可能性
- 手を振って停車を求める人→ 信頼できる相手以外は無視
- 故障車を装った車→ 助けようと停まると囲まれる
すべて「停まらない・引き返す」が大原則です。
走行中の基本ルール
- ドアロック・窓全閉は走行中も維持
- 助手席・後部座席にバッグや高価なものを置かない
- スマホは目立つ位置に置かない(信号待ちで奪われる)
- 給油は信頼できる人通りの多いガソリンスタンドでのみ
- 単独運転は極力避ける、夜間運転は禁忌
- ルートは毎日変える(パターン化を避ける)
Travel Alert 03
無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も
信号待ち・停車時の防御
ストリートチルドレンの集団恐喝事例が示すように、停車中が最も狙われやすい瞬間です。
- 前車との車間を広く取って急発進できる位置取り
- 取り囲まれそうなら徐行でも前進して場所を変える
- 子どもが寄ってきても窓を開けない・話さない
- 投石覚悟で止まらない判断を持つ
「子どもを傷つけたら大変」と思って止まると、囲まれて武装した大人が出てくる構図もあります。
警察官の検問・恐喝対応
警察官になりすました犯人による事件が発生していることから、警察官の制服を着ている者に話しかけられても身分証の提示を求めつつ、近くの警察署まで移動した上で話を聞く必要があります。なお、真正の警察官であっても飲酒をしながら検問をする、言いがかりをつけ金品を要求する等の報告もあります。
在留邦人が自家用車で走行中、路肩にいた警察官に停車を命ぜられ、違反金100キナを不当に要求された。
「警察官=信頼できる」前提が通用しない国です。検問対応の手順を頭に入れておきます。
検問対応のステップ
- 車を停めても降りない・窓は最小限に開ける(書類提示できる程度)
- 身分証の提示を求める(写真撮影してよいか確認しつつ手元で控える)
- 違反内容の確認 → 不明確なら警察署までの移動を求める
- 現場で現金を渡さない、領収書を要求
- トラブルになりそうなら大使館領事に連絡できる体制(電話番号をメモ)
「文句言ったら逮捕されないか」と思いがちですが、現場で現金を渡してしまうほうが組織的恐喝のターゲットになり続けるリスクがあります。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
道路インフラの脆弱性
ここ数年の車両台数の増加とともに、運転技量未熟者や、交通ルールを守らないドライバーによる交通事故が発生
整備が不十分な車両も多く走行
特に、雨期には道路が水没、または地滑りにより陥没することがある
雨期の道路水没・地滑りもポートモレスビー周辺で起きうるリスク。乾季と雨季で移動計画を変える、雨が強い日は移動を控える、が基本判断です。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
出発前のチェックリスト
- 受入企業 or ホテルの送迎手配を必ず確保(タクシー・PMVに頼らない)
- ドライバー付きレンタカー業者の信頼できる連絡先を事前リサーチ
- 自分で運転するならカージャック対策の予習
- 大使館領事直通の番号をスマホとは別にメモ
- 雨季の移動は時間に余裕、道路冠水・崖崩れ情報を毎日確認
- 検問で見せる身分証コピー(カラー)を別に用意(原本は別保管)
よくある質問
ポートモレスビーで配車アプリは使える?
大使館の手引きは「公共バス(PMV)やタクシーの利用は避け、ドライバー付きレンタカーを利用してください」と明記しています。配車アプリ(Uber等)は普及度が低く、勧められていません。出張なら受入企業の送迎、観光ならホテル手配の専属ドライバーが基本ルートです。
信号で停まったら何が危ない?
10数人のストリートチルドレンに取り囲まれて金品要求された事例、エンジン停止中にタクシーから手が伸びてバッグ強奪未遂の事例が手引きにあります。停車・減速の瞬間が最も狙われます。窓全閉・ドアロック・バッグは足元、が最低限。
警察官に停められて違反金を要求されたら?
「在留邦人が違反金100キナを不当に要求された」事例が手引きにあります。身分証の提示を求め、近くの警察署までの移動を求めるのが推奨対応。現場で現金を渡すのは避け、領収書を要求してください。