プノンペンでは、ひったくりや詐欺だけでなく、昏睡強盗や武器を使った強盗も発生しています。内戦時代から回収されていない銃火器が残っており、カジノ周辺では拳銃を使った強盗が複数報告されています。2023年1〜3月の犯罪統計では、日本人の昏睡強盗被害がプノンペンで1件記録されており、「金銭抜取に加え婦女暴行の可能性あり」とされています。
Travel Alert 01
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よくある手口
昏睡強盗 — バーで知り合った相手と飲酒中に意識消失
在カンボジア日本国大使館の犯罪被害事例にはこう書かれています。
レストランやバーで知り合った人と一緒に飲酒していると、いつの間にか意識が無くなり、気が付くと財布などが無くなっていた。プノンペン都内のリバーサイド周辺やシェムリアップ州のパブストリート周辺では、しばしばこのような昏睡強盗事件が発生しています。
外務省の安全対策基礎データにも「旅行先で知り合った人と飲酒をしているうちに気がつかない間に薬物等を混入され意識がもうろうとなり金品を奪われる例が報告されています。違法薬物を投与されれば、心身に重大な障害を負う可能性もあります」と記載されています。
さらに深刻なのは、昏睡強盗が性被害に発展するケースです。犯罪被害事例には「昏睡強盗は、金銭の抜き取りだけでなく、婦女暴行に至ることもあります」と明記されています。
プノンペンのリバーサイド周辺のバーで、隣に座った人と意気投合して一緒に飲んでいました。途中から記憶が曖昧で、目が覚めたときには財布もスマホもなくなっていました。何を飲まされたのか分かりません。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在カンボジア日本国大使館「犯罪被害事例と対策」)
路上強盗 — リバーサイドでの暴行・全所持品強奪
プノンペンのリバーサイド周辺では、暴力を伴う強盗が複数報告されています。
夜10時ごろ、プノンペンのリバーサイドを一人で歩いていたら、複数の男に囲まれて殴る蹴るの暴行を受けました。現金約50万円、一眼レフカメラ、パスポート、クレジットカードなど全部奪われました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在カンボジア日本国大使館「犯罪被害事例と対策」)
リバーサイド周辺を一人で観光していたとき、携帯電話をひったくられて追いかけたら裏路地に誘い込まれました。刃渡り20センチほどのナイフを持った男が数人現れて、頭と左腕を切りつけられた上に殴る蹴るの暴行を受け、現金を強奪されました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在カンボジア日本国大使館「犯罪被害事例と対策」)
安全の手引きには「共犯者が、ひったくりやスリの被害者に対して、支援を申し出るふりをしつつ、被害者を暗闇に誘い込み、集団で強盗に及ぶ事例も報告されています」とあります。盗られたものを追いかけたり、見知らぬ人の「助けてあげる」に付いていくのは非常に危険です。ひったくり被害そのものの手口と対策はプノンペンのスリ・ひったくりで詳しく扱っています。
拳銃強盗 — カジノ周辺・タクシー内
午前1時ごろ、カジノからホテルに向かってバイクタクシーで裏通りを走っていたら、後ろから来たバイクの男に蹴り倒されて、拳銃を突きつけられてバッグを強奪されました。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在カンボジア日本国大使館「犯罪被害事例と対策」)
犯罪被害事例には「カジノ周辺では拳銃を使用した強盗事件が複数発生している」と記載されています。また、タクシーのドライバーにバッグの現金を見られて拳銃を突きつけられた事例もあります。安全の手引きには「過去にはバイクに乗った2人組にかばんを強奪された日本人が、犯人に抵抗したため、拳銃で射殺される事件も発生しています」とも書かれています。
Travel Alert 02
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手口早見表
| 手口 | 発生場所 | 特徴 | 主な対策 |
|---|---|---|---|
| 昏睡強盗 | リバーサイド周辺のバー・レストラン | 飲み物に薬物混入、意識消失後に金品強奪。性被害に発展する場合も | 知り合ったばかりの人と飲まない、グラスから目を離さない |
| 路上暴行強盗 | リバーサイド、裏路地 | 複数人で暴行、全所持品強奪 | 夜間の一人歩きを避ける |
| ナイフ強盗 | 裏路地への誘い込み | 盗品を追って裏路地に入ると待ち伏せ | 盗られても追いかけない、「助けてあげる」に付いていかない |
| 拳銃強盗 | カジノ周辺、バイクタクシー | 内戦時代の残存銃火器を使用 | 深夜のカジノ周辺移動を避ける、現金を見せない |
| 堤防突き落とし | リバーサイドの堤防 | 背後から押して転落させ、所持品を持ち去る | 堤防付近に長時間座らない |
Travel Alert 03
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予防策
- 知り合ったばかりの人と飲食しない — 昏睡強盗の最大の予防策。どうしても飲む場合は飲み物から絶対に目を離さない
- 夜間のリバーサイド一人歩きを避ける — 強盗事例の大半がリバーサイド周辺の夜間に集中している
- 盗られたものを追いかけない — 裏路地に誘い込まれてナイフ強盗に遭う手口がある。安全の手引きには抵抗して死亡した事例も記載
- 見知らぬ人の「助けてあげる」に付いていかない — 共犯者が被害者を暗闘に誘い込む手口
- 深夜のカジノ周辺移動を避ける — 拳銃を使った強盗が複数発生している
- 現金を見せない、大金を持ち歩かない — タクシー内でバッグの現金を見られて強奪された事例がある
- 移動はGrabなどの配車アプリを使う — 流しのバイクタクシーは避ける
- パスポートと現金を分散して持つ — 全所持品を一箇所にまとめない
Travel Alert 04
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もし被害に遭ったら
- 絶対に抵抗しない — 安全の手引きには「重傷を負ったり死亡するケースも実際に発生しています」と書かれている。命を最優先に
- 安全な場所に移動し、警察(117)またはプノンペン都警察外国人ホットライン(012-835-666)に通報
- 怪我がある場合は病院へ — Sunrise Japan Hospital(023-260-152、日本人医師常駐)、Raffles Medical(012-816-911、日本人職員常駐)
- 昏睡強盗の場合は「薬物混入の可能性」を病院に伝える — 血液検査を依頼する。違法薬物を投与されていた場合、心身に重大な障害を負う可能性がある
- クレジットカード会社に即連絡 — カード停止と不正利用の申告
- 盗難証明書(Police Report)を受け取る — 海外旅行保険の請求に必須
- 在カンボジア日本国大使館に連絡 — 023-217-161〜164。パスポート再発行などの邦人援護
強盗被害は、治療費・帰国費用・パスポート再発行など複合的な出費が発生します。犯罪被害事例には「海外旅行保険に入っていなかったため病院で治療を受けることができなかった」という事例も記載されています。安全の手引きにも「私立の医療機関では支払保証の確認が行われ、支払い能力がないと判断された場合には治療を受けられません」とあります。海外旅行保険でカバーできる可能性があるので、渡航前の加入を強くおすすめします。
リバーサイド周辺では昏睡強盗だけでなく、いかさま賭博詐欺の声かけも多発しています。シェムリアップのパブストリートでも同様の昏睡強盗が報告されているので、カンボジア旅行中は都市を問わず夜の飲酒には注意してください。
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
プノンペンの他のトラブル情報
昏睡強盗以外のトラブル手口と安全対策は、プノンペンの治安・危険エリア情報からまとめて確認できます。
カンボジア全体の法律・マナー(薬物規制・王室への敬意・撮影禁止区域など)は、カンボジアの治安・法律・マナーでまとめています。
よくある質問
プノンペンで昏睡強盗は本当にあるの?
あります。在カンボジア日本国大使館の犯罪被害事例には「レストランやバーで知り合った人と一緒に飲酒していると、いつの間にか意識が無くなり、気が付くと財布などが無くなっていた」と記載されています。リバーサイド周辺やパブストリート周辺で「しばしば発生している」とも書かれています。
プノンペンのリバーサイドは夜歩いても大丈夫?
避けてください。大使館の犯罪被害事例には、夜22時にリバーサイドを一人で歩いていて複数の男から暴行を受け、現金約50万円・パスポート・クレジットカードなど全所持品を奪われた事例が記録されています。昼間の観光は問題ありませんが、夜間の一人歩きは非常に危険です。
昏睡強盗から性被害につながることもある?
あります。犯罪被害事例には「昏睡強盗は、金銭の抜き取りだけでなく、婦女暴行に至ることもあります」と明記されています。犯罪統計でも昏睡強盗と婦女暴行が併記された事案が報告されています。
強盗に遭ったとき抵抗していい?
絶対に抵抗しないでください。安全の手引きには「被害に遭った際、奪われそうになったバッグを離すまいと抵抗したり、バッグの肩ひもを引きずられることなどして転倒し、重傷を負ったり死亡するケースも実際に発生しています」と書かれています。過去には抵抗した日本人が拳銃で射殺された事件も起きています。