Kaigai Risk
TRAVEL RISK ARCHIVE

ジャカルタの薬物 外国人でも死刑の厳罰体制【2026】

ジャカルタの薬物トラブルの手口や予防策、被害時対応を、外務省と在外公館の事例からわかりやすくまとめました。

UPDATED · 2026.04.12 KAIGAI-RISK

インドネシアの薬物規制は、世界でも有数の厳しさです。2023年の犯罪統計では薬物関連だけで39,496件が報告されていて、警察がかなり本気で取り締まっていることがわかります。そして何より怖いのが、外国人でも死刑になり得るということ。「ちょっとだけ」「知らなかった」が通用しない国だと、最初に知っておいてください。

Travel Alert 01

海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
あなたのアクセス、丸見えです

詳しくみる →

インドネシアの薬物規制 — 外国人にも死刑・禁固刑

外務省の記述をそのまま引きます。

覚醒剤、コカイン、アヘン、ヘロイン、大麻、合成麻薬(MDMA)などの違法薬物に係る規制は非常に厳しく、外国人も例外ではありません。麻薬関係の違反者は外国人であっても厳しく処罰され、場合によっては死刑あるいは禁固等の重刑が科されます。

安全の手引きにも同様に「裁判所は外国人に対しても禁固刑や死刑罰を科す等、薬物事犯に対して非常に厳しい姿勢で臨んでいます」と書かれています。

日本の感覚で「大麻くらいなら…」と思っていると、とんでもないことになります。インドネシアでは大麻も覚醒剤もヘロインも同列で違法です。

Travel Alert 02

海外の決済で3.5%も搾取されている現実
あなたは知っていますか?

詳しくみる →

ジャカルタで実際に起きている手口

空港での薬物持ち込み逮捕

安全の手引きによると、スカルノ・ハッタ国際空港で薬物を持ち込もうとした外国人が逮捕された事例が報告されています。空港の荷物検査は徹底されていて、「バレないだろう」は通用しません。

市内での購入後に現行犯逮捕

同じく安全の手引きには、市内で薬物を購入した後、見回り中の警察官に現行犯逮捕された事例も記録されています。購入した瞬間から逮捕対象です。

繁華街・ナイトクラブでの売りつけ

外務省は次のように書いています。

観光客が集まる繁華街の路上、ナイトクラブ等で、覚醒剤、大麻等の薬物を売りつけてくる者がいます。路上で押し売り等に遭っても絶対に相手にしないでください

声をかけられただけなら問題ないけど、買った時点でアウト。さらに怖いのは、警察の一斉摘発に巻き込まれるパターンです。

警察が摘発のための捜査を行う場合、警察は現場にいる人全てを逮捕するため、繁華街の路地裏など麻薬取引が行われる可能性が高い場所には絶対に立ち入らない。

自分が買っていなくても、その場にいただけで逮捕される可能性があるということです。繁華街ではスリやひったくりのリスクもあるので、夜間の路地裏は二重の意味で避けたほうがいい。

TESTIMONY · 旅行者A

ジャカルタの繁華街を歩いていたら、路上で声をかけてきた男に薬物らしきものを勧められました。断ったけど、もしあの場で買っていたら見回り中の警察に現行犯逮捕されていたかもしれない。インドネシアでは外国人にも死刑が科されると聞いて、背筋が凍りました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「インドネシア 安全対策基礎データ」

美人局 × 薬物の合わせ技

外務省の安全対策基礎データには、マッチングアプリ経由で知り合った女性を使った手口も記録されています。

知り合った女性と二人でいる際、女性が何らかの理由をつけて所持品を置いたままその場を離れ、一人で待っている邦人男性の前に麻薬捜査中の警察を名乗る男らが現れ、女性の残した所持品から麻薬を発見。邦人男性の所持品であるとして逮捕すると言い、逮捕を避けるための示談金として数百万円相当の支払いを要求された。

自分は薬物に一切触れていないのに、「あなたの所持品から出た」と言われるパターン。外務省は「麻薬絡みの場合は、本物の警察官が関与しているケースがあり、最悪の場合、禁固刑になることもあります」とも指摘しています。この手口の詳しい流れはジャカルタの美人局・睡眠薬強盗で解説しています。

TESTIMONY · 旅行者B

マッチングアプリで知り合った女性と会っていたら、彼女が急にバッグを置いたまま席を離れたんです。その直後に麻薬捜査中だという男たちが現れて、女性のバッグから薬物が出てきた。「お前のだろう」と言われて示談金を数百万円要求されました。

※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「インドネシア 安全対策基礎データ」

「運び屋」にされるリスク

外務省は運び屋について明確に警告しています。

自分では気付かないうちに「運び屋」として利用される可能性もあるため、出国の際、見知らぬ人物や知り合ったばかりの人物からの荷物の携行依頼は、毅然とした態度で断る

さらに、車に同乗しただけで巻き込まれるケースも。

自動車に麻薬を積んでいる場合もあるので、事情を知らずに同乗し、一緒に検挙されることのないよう、ヒッチハイク等は絶対にしない

インドネシアでは死刑がある以上、「知らなかった」は本当に命に関わります。

Travel Alert 03

無料クレカの"海外旅行保険の限界"は?
補償額をふやすウラ技も

詳しくみる →

予防策

  1. 違法薬物には絶対に手を出さない — 大麻も含めすべて違法。外国人でも死刑・禁固刑の対象
  2. 繁華街の路地裏に立ち入らない — 警察の一斉摘発では、その場にいる人全員が逮捕される
  3. ナイトクラブや路上で勧められても絶対に断る — 売りつけてくる者がいると外務省が明記
  4. 見知らぬ人からの荷物は預からない — 出国時に「ちょっとだけ」が運び屋に直結する
  5. ヒッチハイクをしない — 車に薬物が積まれていた場合、同乗者も検挙対象
  6. マッチングアプリ経由の出会いに注意 — 薬物を使った美人局で数百万円の示談金を要求されるケースがある

Travel Alert 04

知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?

詳しくみる →

もし巻き込まれてしまったら

  1. 慌てず冷静に — 抵抗せず、身の安全を第一に
  2. 在インドネシア日本国大使館に連絡 — TEL: (021) 3192-4308
  3. 相手の身分を確認・記録 — 警察手帳の写真を撮るなどして記録する

ただし、外務省も書いているとおり、インドネシアの法律で拘束された場合、大使館ができるサポートには限界があります。巻き込まれないことが唯一の確実な対策です。

上記のようなトラブルに備えて、海外旅行保険の加入も検討しておくと安心です。薬物トラブルそのものは保険の対象外ですが、旅行中の不測の事態に広く対応できます。

Travel Alert 05

空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?

詳しくみる →

ジャカルタの他のトラブル情報

薬物以外のトラブル手口と安全対策は、ジャカルタの治安・危険エリア情報からまとめて確認できます。

国別の量刑比較は 大麻・ドラッグ法的リスク国別マップ、マッチングアプリ×薬物の手口を含む「知らずに踏み抜く海外の法律」は 日本人が逮捕されやすい海外の法律10選 にまとめています。

インドネシア全体の法律・マナー・規制については、インドネシアの治安・法律・マナーでまとめています。

よくある質問

インドネシアで薬物を所持するとどうなる?

外務省によると「覚醒剤、コカイン、アヘン、ヘロイン、大麻、合成麻薬(MDMA)などの違法薬物に係る規制は非常に厳しく、外国人も例外ではありません。麻薬関係の違反者は外国人であっても厳しく処罰され、場合によっては死刑あるいは禁固等の重刑が科されます」とのこと。日本人だから見逃してもらえる、ということはありません。

ジャカルタの繁華街で薬物を勧められたらどうすればいい?

外務省は「観光客が集まる繁華街の路上、ナイトクラブ等で、覚醒剤、大麻等の薬物を売りつけてくる者がいます。路上で押し売り等に遭っても絶対に相手にしないでください」と書いています。その場で断ってすぐ離れてください。

知り合いから荷物を預かるのはリスクがある?

外務省は「自分では気付かないうちに『運び屋』として利用される可能性もあるため、出国の際、見知らぬ人物や知り合ったばかりの人物からの荷物の携行依頼は、毅然とした態度で断る」よう注意しています。中身を確認できない荷物は、どんな相手からでも預からないのが鉄則です。

出典

NEXT READS · ジャカルタ