ジャカルタの移動手段はMRT・トランスジャカルタ(バス)・タクシー・配車アプリ・ベチャ(三輪自転車)・バジャイ(三輪自動車)と多彩。ただしタクシー関連のトラブルは昔から報告が絶えないエリアです。安全の手引きには空港タクシーのぼったくりからタクシー強盗まで具体的な事例が載っていて、さらに交通事故では邦人の死亡事故も記録されています。
移動は旅行で一番頻度が高い行動だからこそ、「どの手段を選ぶか」で安全度がかなり変わってきます。
Travel Alert 01
海外の無料WiFiには危険が潜んでいる
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タクシーで起きている手口
手口1:空港タクシーのぼったくり
スカルノ・ハッタ国際空港に着いた直後、到着ロビーで声をかけてくるタクシーに乗ってしまうパターン。安全の手引きにはこう書かれています。
空港から乗ったタクシーに法外な料金を要求される被害も報告されている。
空港は土地勘ゼロ・疲労マックスで判断力が落ちている場面。そこに「タクシー?」と声をかけてくる運転手は、正規のタクシー乗り場を経由していない時点でリスクが高い。
空港の到着ロビーで「タクシー?安いよ」と声をかけられ、そのまま乗ってしまいました。市内まで法外な料金を請求され、断ろうとしたら態度が豹変。結局言い値で払うしかありませんでした。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在インドネシア日本国大使館「安全の手引き」(令和7年版))
手口2:偽ブルーバード・偽シルバーバード
ジャカルタで比較的安全とされるブルーバードやシルバーバードに色や名称を似せた偽タクシーが存在します。安全の手引きも「比較的安全なタクシーに色や名称を似せたタクシー会社も存在するので注意」とはっきり書いてます。
車体の色が似ていても、ロゴや車両番号が微妙に違う。焦って乗ると気づけないので、アプリ経由で配車するのが確実です。
手口3:タクシー強盗
安全の手引きは「過去にはジャカルタ市内でのタクシー強盗被害が報告されている」と記録しています。特に深夜の流しタクシーが危険で、手引きは「深夜に流しのタクシーを利用することは非常に危険なので避ける」と明確に警告。
深夜に流しのタクシーを拾って乗ったら、知らない道に入っていき、運転手から金銭を要求されました。抵抗せずに財布の中身を渡して降ろしてもらいましたが、本当に怖かったです。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:在インドネシア日本国大使館「安全の手引き」(令和7年版))
Travel Alert 02
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あなたは知っていますか?
ベチャ・バジャイでの被害
ジャカルタにはベチャ(三輪自転車タクシー)やバジャイ(三輪自動車タクシー)という乗り物もあります。開放型の車両なので、走行中の盗難リスクがあります。
過去にはベチャ・バジャイに乗車していた邦人が、窓から突然手を差し込まれ、バッグに入った金品やパスポート等を盗まれるケースが発生。
走行中に外から手を突っ込まれるって、想像しにくいかもしれないけど実際に起きています。荷物は身体から離さず、車体の内側に寄せておくこと。スマホやバッグのひったくりはジャカルタ全体で多発しているので、移動中も油断は禁物です。
交通事故 — 邦人の死亡事故も発生
ジャカルタ周辺では邦人が巻き込まれる重大な交通事故も記録されています。
- 2022年11月:東ジャカルタ高速道路で邦人運転の車が中央分離帯に衝突、邦人1名が死亡
- 2024年3月:中部ジャワ州有料道路で運転手の居眠りによりガードレール衝突、邦人1名死亡・1名負傷
外務省は「インドネシアの運転手は、運転が荒いことがあるため、危険を感じた場合にはスピードを落として欲しい等、安全運転を心がけるよう伝える」と案内しています。さらに重要なのが、日本の国際運転免許証はインドネシアでは無効という点。ジュネーブ条約の締約国ではないため、国際免許を持っていても無免許扱いになります。
Travel Alert 03
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深夜のタクシー移動中に起きる別のリスク
タクシーの運転手だけが怖いわけではありません。外務省は、深夜や早朝にタクシーで市内を移動中、警察官や入管職員を名乗る者からパスポートの提示を求められ、応じないと法外な金銭を要求されるケースも報告しています。この偽警察官の手口は詐欺記事でも詳しく取り上げています。
警察当局によると、路上で外国人の身分を確認することはありますが、その場で罰金を徴収するケースは基本的にないとのこと
「その場で罰金」と言われたら詐欺の可能性が高い、と覚えておこう。
予防策
- シルバーバード・ブルーバードを使う — 安全の手引きが「比較的安全」と名指しで推奨しているタクシー会社。どちらもアプリ配車に対応しています
- 配車アプリ(Grab・Gojek)を使う — 料金が事前に確定し、車両ナンバーと運転手情報が記録される。外務省は「乗車時にアプリ上で登録されている車両ナンバー、運転手及び行き先を確認する」と案内しています。アプリの起動には現地の通信が必要なので、海外でそのまま使えるeSIMを出発前に準備しておくと空港到着直後から使えて安心
- 深夜の流しタクシーは絶対に避ける — 安全の手引きが「非常に危険」と明記。夜間の移動はアプリ配車一択
- 乗車したらドアロックを確認 — 手引きは「すべてのドアがきちんとロックされていること」の確認を推奨
- 運転者証の写真と名前を確認 — 別人と疑われる場合は速やかに降車
- 声をかけてくる空港タクシーには乗らない — 正規のタクシー乗り場かアプリ配車を使う
- 自分で運転しない — 国際免許証はインドネシアでは無効。無免許扱いになり、保険適用にも影響する可能性がある
- ベチャ・バジャイ乗車中は荷物を身体から離さない — 窓から手を突っ込まれる手口がある
Travel Alert 04
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もし被害に遭ったら
- 抵抗しない — 安全の手引きは「タクシー強盗に遭遇した場合は抵抗せず、身の安全を守ることを最優先」と明記しています。相手が武器を持っている可能性がある
- 車両番号・運転手の特徴を記録 — 安全な場所に着いてから。手引きは「乗車後、運転手の氏名や車両番号、タクシー会社名をメモするか携帯電話で知人等に連絡しておく」ことを推奨
- 警察(110)に通報 — インドネシアの緊急ダイヤルは全般が112、警察が110
- 在インドネシア日本国大使館に連絡 — TEL: (021) 3192-4308
- 交通事故の場合は安易に車外に出ない — 手引きは「身の危険を感じたら最寄りの警察署等へ避難」と案内。事故現場で群衆に囲まれるリスクがある
- 海外旅行保険の事故受付窓口に連絡 — 治療費や医療搬送の費用は高額になり得ます。東南アジア旅行の保険の選び方も確認しておいてください
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
ジャカルタの他のトラブル情報
移動手段以外のトラブル手口と安全対策は、ジャカルタの治安・危険エリア情報からまとめて確認できます。
インドネシア全体の法律・マナー(薬物規制・密造酒・運転免許など)は、インドネシアの治安・法律・マナーでまとめています。
よくある質問
ジャカルタで安全なタクシー会社はどこ?
安全の手引きは「シルバーバード・タクシーやブルーバード・タクシー等比較的安全とされるタクシーを利用」と案内しています。どちらもアプリから配車できます。ただし色や名称を似せた偽タクシーも存在するので、車体のロゴや車両番号をよく確認してから乗ってください。
ジャカルタでGrabやGojekは使える?
使えます。外務省は「GojekやGrab等の配車アプリを利用する場合には、乗車時にアプリ上で登録されている車両ナンバー、運転手及び行き先を確認する」と案内しています。料金が事前に確定し、ルートと運転手情報が記録されるので、流しのタクシーより安全性が高いです。
インドネシアで国際運転免許証は使える?
使えません。外務省は「日本で発行された国際運転免許証は、ジュネーブ条約締約国でのみ有効であり、インドネシア共和国においては無効」と明記しています。無免許運転で事故を起こすと罰金だけでなく、海外旅行保険も適用されない可能性があるので、自分で運転するのは避けてください。
ジャカルタのタクシーで強盗に遭ったらどうする?
安全の手引きは「タクシー強盗に遭遇した場合は抵抗せず、身の安全を守ることを最優先」と案内しています。安全な場所に着いてから警察(110)に通報し、在インドネシア日本国大使館(021-3192-4308)にも連絡してください。