ムンバイはインド西部マハーラーシュトラ州の州都で、インド最大の商業都市。映画産業「ボリウッド」の本拠地でもあります。在留邦人は約800名(管内全体で約1,600名)と商都ならではの規模です。
ただし2008年11月のムンバイ同時多発テロで、ホテル・中央駅・病院・レストランを含む数十か所が襲撃され、邦人1名を含む死者165名、負傷者235名を出した現場でもあります。以後、爆弾テロが繰り返し発生しており、在ムンバイ日本国総領事館は「高い潜在的脅威が継続」として恒常的な警戒強化(ハイアラート)を敷いていると書いています。
Travel Alert 01
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ムンバイの治安の全体像
総領事館「安全の手引き」に掲載されたムンバイ市警察本部の2024年11月末統計はこうです。
| 罪種 | 件数(前年同時期比) |
|---|---|
| 殺人 | 101件(−12件) |
| 強盗 | 448件(−138件) |
| 恐喝 | 182件(−47件) |
| 強制性行等 | 958件(+80件) |
| 窃盗 | 7,808件(+1,675件) |
前年比で減っている罪種が多い一方、女性に対する犯罪と窃盗は増加。サイバー犯罪も2023年末で4,765件と前年比+882件で、投資詐欺・クレジットカード詐欺・卑わいメール送付などが主な被害です。
Travel Alert 02
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エリア別の治安
空港・主要駅(CST駅周辺)
総領事館「安全の手引き」には、年月付きの邦人窃盗事例が多数記録されています。
- 2014年9月:ムンバイ市内でタクシー運転手に法外料金を要求され、拒否して車外に出ようとしたらバッグをつかまれ、財布を車内に落とした隙に走り去られる
- 2014年9月:ムンバイ市内の列車内で背負っていたリュックから財布を窃取
- 2017年3月:CST駅前で観光ガイドを名乗る男に声をかけられ、タクシーでマッサージ店に連れられ、リュックを車内に残して入店→戻ったら男とタクシーが消えていた
- 2018年1月:列車内で降車時、乗り込もうとしてきた集団の一人に、ひもで結着していたズボンの太もも部分の財布を窃取
- 2024年9月:ムンバイ市内散策中、後方からのバイクひったくり
ショッピングモール
- 2015年1月:ムンバイ市内ショッピングモールで見知らぬインド人にコーヒーを勧められた邦人が意識を失い、現金・クレジットカード・デジタルカメラを窃取。同様被害3件と書かれています
市郊外
- 2015年4月:ムンバイ市郊外で食事のため駐車し車を離れ、戻ると窓ガラスが割られ車内貴重品が盗まれていた
テロ警戒対象
- 2008年11月 ムンバイ同時多発テロ:最高級ホテル・中央駅・病院・レストラン等数十か所が銃乱射と手榴弾投擲で襲撃、日本人1人を含む死者160人以上
- 2011年7月13日:総領事館から南約2.6kmの地点を含むムンバイ市内3か所で連続爆弾テロ、死者27名・負傷者129名
- 周辺州でもプネ市で複数回の爆弾テロ(2010年・2012年・2014年)
総領事館は「テロの標的とされる可能性がある場所には近づかないようにしてください」と明記。観光客が集まる高級ホテル・駅・レストランはいずれもその範疇。
宗教対立由来の暴動リスク
多数派ヒンドゥー教徒と少数派イスラム教徒の歴史的あつれき、マラタ・コミュニティのデモ・ハンスト、2018年1月にはプネ発の小競り合いからマハーラーシュトラ州各地で暴徒が暴れ回り投石・放火・道路封鎖、交通網が麻痺した事案も。大規模デモには近づかないでください。
ムンバイで多いトラブル
- ムンバイのスリ・盗難 — CST駅・列車内・バイクひったくり等、年月付き事例多数
- ムンバイの睡眠薬強盗 — ショッピングモールで「コーヒーおごる」事件、バス車内事例
- ムンバイの性犯罪 — アパート敷地内体液投擲事件、都市部の強制性交等
- ムンバイの薬物トラブル — おとり捜査・密告制度・量刑の詳細
Travel Alert 03
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交通事故リスク(ムンバイ特有)
「安全の手引き」は交通事情を「日本と大きく異なる」とし、以下を警告しています。
- 車線を守る習慣がない — 2車線に3台が並走、無理な割り込み
- 優先道路の概念なし — 路地裏から幹線道路へ相手のタイミングで侵入
- 歩行者優先の概念は皆無 — 車がクラクションで人をかき分けて走行
- 方向指示器を使わない右左折・車線変更
- 夜間ヘッドライトを点けない車両・飲酒運転
- メーターを不正操作するタクシー — 配車アプリ利用が安全
物損事故の場合、群衆が集まってきて危険になることもあるため、必要事項を確認したら現場を直ちに離れるのが賢明と書かれています。人身事故の加害者側になると、興奮した群衆が運転手や同乗者に暴行する可能性があり、一旦その場を離れて警察・総領事館に連絡することも検討するよう明記されています。
Travel Alert 04
知らずに大損している海外ATMの罠
DCCって知ってますか?
安全に過ごすための基本ルール
- 空港・駅で声をかけてくる人は疑う。公的な職員を装って手数料を要求する者、悪質タクシーの周旋者がいる
- 夜間の裏路地単独歩行は避け、配車アプリを使う
- 飲食物を勧められても口にしない — 睡眠薬強盗多数
- ムンバイのギャングは一見一般市民と区別がつかない。銃器・刃物を所持している可能性があり、無用な争いは避ける
- ホテルは日本から事前予約、パスポート原本の携帯
Travel Alert 05
空港であなたを待ちうける5つの罠
準備はできていますか?
緊急時の連絡先
- 警察:100 / 1090(警察相談窓口)
- 消防車:101
- 救急車:102
- 女性専用ダイヤル(DV・セクハラ等):105
- 在ムンバイ日本国総領事館:022-2351-7101
- 主要警察署:コラバ警察署(Colaba周辺)022-2285-6817、カフ・パレード警察署(ナリマン・ポイント周辺)022-2218-3225
インドの法律・マナー・麻薬の厳罰ルールはインドの治安・マナー・法律ページに詳しくまとめています。
この都市のトラブル別ガイド
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