シェムリアップはアンコールワットをはじめとする遺跡群が最大の見どころで、遺跡巡りにはトゥクトゥクやバイクタクシーが欠かせない移動手段になっています。ただ、外務省はシェムリアップでトゥクトゥクの横転・追突事故や歩行中にバイクにひかれる事故が発生していると報告しており、移動そのものがリスクになる都市でもあります。
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カンボジアの交通事情 — 「極めて劣悪」
まずカンボジア全体の話として、交通事情がどれくらい厳しいかを知っておいたほうがいいです。
外務省は「反対車線の逆走、車線からのはみ出し、信号無視、信号機のない交差点への猛スピードでの侵入、脇見運転、バイクの3〜5人乗りや蛇行運転は当たり前」と記載しています。法令は一応あるものの、遵法意識は極めて低く取り締まりも不十分とのこと。
日本の感覚で「車が止まってくれるだろう」と思って道路を渡ると、本当に危険です。
Travel Alert 02
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あなたは知っていますか?
シェムリアップで多い交通トラブル
トゥクトゥクの横転・追突事故
シェムリアップでは遺跡巡りにトゥクトゥクを1日チャーターするのが一般的ですが、外務省によるとトゥクトゥクの横転事故や追突事故が実際に起きています。トゥクトゥクは構造上シートベルトがなく、横転時に体が投げ出されやすいのが怖いところです。
アンコール遺跡をトゥクトゥクで回っていたら、交差点でバイクと接触して横転しました。手すりにつかまっていたのに体が外に投げ出されて、腕と膝を強く打ちました。ドライバーはかなりスピードを出していたんです。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「カンボジア 安全対策基礎データ」)
歩行中のバイク事故
遺跡の観光スポットや市街地を歩いているだけで、バイクにひかれる事故も報告されています。遺跡周辺の道路は歩道が整備されていない場所が多く、観光客とバイクが同じ道を共有しているのが原因です。
遺跡の入口付近を歩いていたら、後ろから猛スピードで来たバイクに接触されました。バイクは歩行者がいてもスピードを落とさないんですね…。
※実際の被害報告をもとに再構成した事例です(出典:外務省 海外安全ホームページ「カンボジア 安全対策基礎データ」)
バイクタクシーの危険性
外務省は「バイクタクシーはスピードを出して車間を抜けていくため、交通事故に遭うおそれがあるので利用しない」と明確に警告しています。料金が安いので利用したくなるかもしれませんが、事故のリスクを考えると避けるべきです。
流しの交通手段による料金トラブル
外務省は「料金トラブルを避けるためにも、流しのタクシーの利用はできるだけ避けるように」と注意喚起しています。シェムリアップでは流しのトゥクトゥクをその場で拾うケースが多いですが、料金を事前に決めずに乗ると到着後に高額請求されることがあります。
事故後に逃げると暴行されるリスク
これはカンボジア特有の注意点です。外務省は「交通事故を起こした後に現場から逃走しようとしたものの、追いかけてきた現地の人々に捕まり、暴行を受けた」ケースがあったと報告しています。
事故を起こした場合は、たとえ怖くても絶対にその場を離れないでください。逃走は状況を何倍も悪化させます。
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予防策
- バイクタクシーは使わない — 外務省が明確に利用しないよう警告している
- トゥクトゥクはホテルで手配する — 流しのトゥクトゥクより、ホテル経由で信頼できるドライバーを確保するのが安全
- 乗車前に料金を決める — 流しを使う場合は行き先と料金を乗車前に合意しておく
- 手すりにしっかりつかまる — トゥクトゥク乗車中は横転に備えてバッグを抱えながら手すりを握る
- 歩行中はバイクに注意 — 歩道がない場所では常に後方を気にしながら端を歩く
- 移動中の荷物管理 — トゥクトゥク乗車中に渋滞や低速走行時にバイクのひったくりに遭う事例もある。荷物は体の前で抱える
- 到着直後の通信手段を確保 — ホテルへの連絡や配車のために海外で使えるeSIMを出発前に準備しておくと安心
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もし事故・トラブルに遭ったら
- その場を離れない — 逃走は暴行を招くリスクあり
- シェムリアップ州警察ツーリストポリス TEL:012-402-424
- 在シェムリアップ日本国領事事務所 TEL:063-963-801〜803
- 警察:117 / 救急:119(搬送先は国営病院に限定)
- シェムリアップにはRoyal Angkor International Hospital(TEL:063-761-888、24時間救急)やAngkor-Japan Friendship International Hospital(TEL:087-789-150、24時間日本語対応)がある
なお、カンボジアでは重症の場合バンコクやシンガポールへの医療搬送が必要になることがあり、搬送費用は数百万円規模になります。遺跡観光中の転倒骨折で保険金1,540万円が支払われた事例もあるので、海外旅行保険の備えは必須です。交通事故を含む医療費の実態はシェムリアップの感染症・医療費にまとめています。
プノンペンではトゥクトゥク運転手がひったくり犯と共謀する手口も報告されています。詳しくはプノンペンの交通トラブルを確認してください。
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シェムリアップの他のトラブル情報
交通トラブル以外の手口と安全対策は、シェムリアップの治安・危険エリア情報からまとめて確認できます。
カンボジア全体の法律・マナー(薬物規制・王室への敬意・撮影禁止区域など)は、カンボジアの治安・法律・マナーでまとめています。
よくある質問
シェムリアップでトゥクトゥクは安全?
外務省によると、シェムリアップではトゥクトゥクの横転・追突事故が実際に発生しています。カンボジア全体の交通事情は「極めて劣悪」とされており、反対車線の逆走や信号無視が当たり前の環境です。乗車する際はスピードを出しすぎないよう伝え、シートベルト代わりに手すりをしっかり掴んでください。
シェムリアップでバイクタクシーに乗っても大丈夫?
外務省は「バイクタクシーはスピードを出して車間を抜けていくため、交通事故に遭うおそれがあるので利用しない」と明確に警告しています。遺跡巡りにはトゥクトゥクか、ホテル手配の車を使いましょう。
シェムリアップで交通事故に遭ったらどうすればいい?
シェムリアップ州警察ツーリストポリス(TEL:012-402-424)に連絡してください。在シェムリアップ日本国領事事務所(TEL:063-963-801〜803)にも相談できます。カンボジアでは事故後の逃走は現地住民による暴行のリスクがあるため、絶対にその場を離れないでください。